Jobless Claims Remains Healthy, Signaling Good Jobless Claims In August.
米新規失業保険申請件数は、8月22日週に27.1万件と市場予想の27.0万件とほぼ変わらなかった。前週の27.7万件以下にとどまる、ただし、1973年11月24日週以来の低水準を示現した7月18日週から5週連続で増加した。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万2500件と、前週の27万1500件および2000年4月以来の低水準を記録した8月8日週の26万6000件から増加した。なお米7月チャレンジャー人員削減予定数は、約4年ぶりの高水準を記録した。
米新規失業保険申請件数、継続受給者数は安定的な推移を継続。
米8月雇用統計のサンプル週にあたる8月15日週までの継続受給者数は226.9万件と、前週の225.6万件(修正値)から増加。7月同時期の227万件を下回る。もっとも、2000年11月以来の低水準を迎えた6月20日週の220.4万人(修正値)が遠ざかった水準を保った。被保険者に占める失業者の割合は5週連続で1.7%となり、1971年以来の最低となる1.6%を上回った。
州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はミシガン州で1297件増、カンザス州で1244件増、ミズーリ州で356件増、アイダホ州で157件増、ルイジアナ州で99件増と、比較的内陸部に集中した。減少が目立った州は前週に大幅増加したイリノイ州とペンシルベニア州で、それぞれ1489件、1166件の減少を示す。その他テキサス州は1071件減、オハイオ州は1001件減、フロリダ州は946件減だった。
BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受けて「4週平均はリセッション前の水準以下にとどまり、労働市場は改善トレンドをたどる」と振り返った。また米8月消費者信頼感指数にも、着目。景気回復サイクル以来で初めて現況の労働市場にポジティブな兆候が現れていたため、米8月雇用統計が巡航速度を保つ可能性を示唆した。
(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)
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