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アバクロとエクスプレスのQ2決算、夏にかけ熱気を取り戻す

by • August 26, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1649

Earning Roundup : Abercrombie & Fitch, Express.

日本で根強い人気を誇るアバクロンビー・アンド・フィッチのほか、エクスプレスなどアメリカを代表するカジュアル服飾ブランドが決算を発表しました。2−4月期に続き、お手頃な価格帯が魅力の両社は小売セクターのドル高の逆風を跳ねのけ夏本番に好業績を叩き出しています。

▽アバクロンビー・アンド・フィッチ、ホリスターがけん引し減収幅を縮小

5−7月(第2四半期)決算では、純損失が前年同期比で94%減の81万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり利益は0.12ドルで、市場予想の0.04ドルより強い。売上高は8.2%減の8億1780万ドルながら、市場予想の8億1100万ドルを上回った。米国の売上が6%減の5億1450万ドル、売上の約4割を占める海外は12%減の3億320万ドル。ブランド別では「アバクロンビー・アンド・フィッチ」が9%減の3億8060万ドル、「ホリスター」が6%減の4億3710万ドルだった。

既存店売上高は4%減で、前期の8%減から下げ幅を縮小。米国と海外がそれぞれ4%減となり、前期の7%減および9%減から改善している。ブランド別は「ホリスター」が1%減と、前期の6%減から下げ幅を縮小。「アバクロンビー・アンド・フィッチ」は7%減となり、前期の9%減から小幅に回復した。

2−4月期から大音量での音楽や薄暗い照明設定を変更したほかセクシュアルな広告展開、素肌をみせたモデル体型男性などを店舗前に立たせる戦略も取り止め、万人受けするストア作りに努めた成果が現れた格好だ。株価は一時8%も急伸した。

▽エクスプレス、利益・売上とも予想超えで見通しも上方修正

5−7月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比で約3倍増の2100万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.25ドルとなり、市場予想の0.15ドルより強い。粗利益率は33.1%と、前年同期の28.3%から上昇。売上高は11.3%増の5億3560万ドルで、市場予想の5億480万ドルを上回った。既存店売上高は7%増となり、前年同期の5%減から改善しただけでなく同社予想の1〜4%増を超えている。客足は前年比でほぼ横ばいだったものの、値下げ幅の縮小が奏功した。オンライン売上高は、21%増の7500万ドルと2桁増を保つ。

エクスプレス、日本に上陸する気配はみられず。
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(出所:Express

2015年度(2016年1月末終了)の既存店売上高は5%増とし、従来の1〜4%増から上方修正した。純利益も1億500万〜1億1100万ドルと、従来の8900万〜9800万ドルから引き上げている。希薄後の1株当たり利益は1.30〜1.37ドルとし、従来の1.11〜1.22ドルからアップサイトへ修正した。レンジ上限は、市場予想の1.20ドルを超えている。設備投資のみ、1億1400万〜1億1900万ドルで維持した。

5−7月期は既存店売上高につき5%増を予想。純利益は、2200万〜2500万ドルとなる見通しだ。希薄後の1株当たり利益は0.26〜0.29ドルを見込み、市場予想の0.25ドルを上回った。決算内容と見通しを好感し、株価は一時17.3%も急伸した。

(カバー写真 : Mordy Steinfeld/Flickr)

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