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米9月中古住宅販売成約件数指数、予想外に2ヵ月連続で低下

by • November 4, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1357

Pending Home Sales Decline Again In September.

米9月中古住宅販売成約件数指数は前月比2.3%低下の109.3となり、市場予想の1.0%の上昇に反する結果となった。前月の1.4%の低下と合わせ、2カ月連続でマイナス。前年比では2.5%上昇し、8月の6.7%から減速しただけでなく直近で最も小幅な伸びにとどまった。ただし、13ヵ月連続でプラスを示す。

4大地域別では、全て低下。前月の3地域から増加した。今回は北東部が3.7%低下したほかエネルギー関連企業が集まる南部も3.1%低下し、そろって2ヵ月連続で下振れ。中西部も2.7%低下し2ヵ月連続で落ち込んだほか、ITセクターやソーシャルメディアの恩恵を受ける西部は0.2%と、前月からマイナスに転じた。

発表元である全米リアルター協会(NAR)のローレンス・ユン主席エコノミストは、結果を受け「手頃な価格の住宅在庫がひっ迫している上、米株相場の乱高下や米景気鈍化のサインが潜在購入者に様子見スタンスを促した」と説明する。もっとも、年初からの活況からクールダウンした程度で、住宅市場は米経済の支援役を担うとの見解を示した。

なお中古住宅販売成約件数指数は、中古の一戸建ておよびコンドミニアムにおける契約が仮契約から最終契約にいたった件数を指数化したもので、中古住宅販売件数は引き渡しの件数を示す。従って、保留件数の約80%が1-2カ月後に中古住宅販売件数として組み込まれる。

(カバー写真:Dan Moyle/Flickr)

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