Mortgage Applications Dip Two Weeks In A Row.
全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、10月30日週に前週0.8%低下し414.2だった。前週の3.5%の低下と合わせ、2週連続でマイナスとなる。新規が0.6%低下の190.0となり前週の3.1%の低下に続いたほか、借換も0.9%低下の1692.9と前週の3.3%の低下に続き弱い。前年比は全体で10.0%上昇し、借換は4.4%、新規も19.5%上昇した。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.01%と、前週の3.98%から上昇し大台に乗せた。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%から、上振れした水準を保つ。15年固定金利型(平均)も前週の3.22%から3.24%へ上昇。FHAのローン金利は3.81%となり、前週の3.81%を上回った。
申請全体に占める借換の割合は59.7%と、前週の59.5%から若干上昇。2009年6月以来の低水準となった7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持している。ただし、2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。
モーゲージ・ニュース・デイリーのマシュー・グラハム最高執行責任者(COO)は、結果を受けて「12月利上げ観測が強まるなか、住宅ローンのような長期金利は低下しづらい」と指摘。米10月雇用統計が大きく減速して12月利上げ観測が後退しない限り、金利は上方向を目指す可能性がくすぶる。
——10月27-28日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、FF先物が示す12月利上げ織り込み度は50%を突破し住宅ローンを直撃した格好です。米7-9月期雇用コスト指数や米9月個人所得で判明したように、賃金の伸びは芳しくない。Fedが利上げを開始すれば、今まで良好だった住宅市場に暗雲が立ち込める場合も否定できません。
(カバー写真:Jeremy Erickson/Flicr)
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