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米2月ダラス連銀製造業景況指数、2009年4月以来の最低近くを維持

by • March 1, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1807

Dallas Manufacturing Index Stagnates Around 7-Year Low.

米2月ダラス連銀製造業景況指数はマイナス31.8となり、市場予想のマイナス30より弱い結果となった。原油先物が2003年5月以来の安値から回復したとはいえ、209年4月以来で最低となる前月のマイナス34.6 と、大きく変わらず。テキサス州など石油生産地を含むダラス連銀の製造業マインドは、14ヵ月連続で分岐点割れを示す。項目別では生産稼働率や出荷下げ幅を縮めた程度で、新規受注に始まり雇用、賃金、在庫は前月から下振れ。設備投資にいたっては、4ヵ月ぶりに分岐点を割り込んだ。詳細は、以下の通り。

・生産 マイナス8.5、2ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス10.2で2015年5月以来最低、6ヵ月平均は0.3
・出荷 マイナス1.1、2ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス11.0で2015年5月以来最低、6ヵ月平均は1.3

・新規受注 マイナス17.6、3ヵ月連続で分岐点割れし2009年5月以来で最低<前月はマイナス9.2、6ヵ月平均はマイナス7.0
・稼働率 マイナス8.2、2ヵ月連続で分岐点割れし2015年5月以来で最低<前月はマイナス7.0、6ヵ月平均は2.2
・受注伸び率 マイナス17.4、分岐点割れを継続>前月はマイナス17.5で2015年1月以来で最低、6ヵ月平均はマイナス10.0
・設備投資 マイナス1.6、4ヵ月ぶりに分岐点割れ<前月は3.4、6ヵ月平均はマイナス0.3
・在庫 マイナス12.9、7ヵ月連続で分岐点割れで2009年12月以来最低<前月はマイナス9.9、6ヵ月平均はマイナス6.7

・雇用 マイナス11.1、2ヵ月連続で分岐点割れし2015年5月以来で最低<前月はマイナス4.2、3ヵ月ぶりに分岐点割れ、6ヵ月平均はマイナス0.6
・平均労働時間 マイナス9.8、2ヵ月連続で分岐点割れし6ヵ月ぶり低水準<前月はマイナス9.2、6ヵ月平均はマイナス2.2
・賃金 12.3、2013年9月以来で最低<前月は16.5、6ヵ月平均は16.3

・仕入れ価格 マイナス12.0、分岐点割れ継続し2009年5月以来で最低<前月はマイナス8.6、6ヵ月平均はマイナス6.2
・販売価格 マイナス12.5、15ヵ月連続で分岐点割れし<前月はマイナス9.6、6ヵ月平均はマイナス11.4

6ヵ月見通しはマイナス2.1となり、3ヵ月連続で分岐点割れを迎えた。ただし、2009年2月以来で最低だった前月のマイナス24.0からは、下げ幅を大きく縮小している。項目別では生産をはじめ新規受注、出荷、在庫、稼働率、雇用、設備投資、販売価格などが主要項目そろって上昇した。

▽米2月シカゴPMI、1年ぶりの高水準から再び分岐点割れ

米2月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は47.6と、市場予想の52.5を下回った。前月は55.6と1年ぶりの高水準だったが、2009年5月以来の低水準だった2015年12月に次ぐ弱さを示す。内訳をみると新規受注や生産など軒並み低下し、雇用にいたっては2009年以来で最低だった。

――さて、各連銀の製造業景況指数が出揃ったところで、星取表を確認していきましょう。

NY連銀製造業景況指数
マイナス16.54、7ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス19.37

フィラデルフィア連銀製造業景況指数
マイナス2.8、3ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス3.5

カンザスシティ連銀製造業景況指数
マイナス12、12ヵ月連続で分岐点割れ<前月はマイナス9

リッチモンド連銀製造業景況指数
マイナス4、3ヵ月連続ぶりに分岐点割れ<前月は2

現状では、分岐点乗せはゼロ。

manufacturing

(作成:My Big Apple NY)

ダラス連銀をはじめ、前月から改善した連銀は3行でした。とはいえ、それぞれ分岐点割れを維持しており、前月比ベースで3勝2敗だからと言って気は抜けません、その他では、米2月マークイット製造業PMI速報値が2012年10月以来で最低でした。米1月鉱工業生産や米1月耐久財受注の好転は、足元の低下の反動とも考えられます。米2月ISM製造業景況指数が分岐点を回復したとしても、維持できるかは不透明です。

(カバー写真:Peter Miller/Flickr)

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