NAHB Housing Market Index Posts Historic Decline on Coronavirus Pandemic.
米4月NAHB住宅市場指数は30 となり、市場予想と前月の50をはるかに下回る結果となった。新型コロナウイルス感染拡大と外出禁止措置の影響で前月比での下げ幅は過去最大の42ポイントを記録し、2012年6月以来の水準へ落ち込んだ。内訳は以下の通り。
・一戸建て現況指数 36、2012年7月以来の低水準<前月は79
・見通し指数 36、2012年6月以来の低水準<前月は75
・客足の動向を表す見込み客指数 13、2011年9月以来の低水準<前月は56
チャート:NAHB住宅市場指数は急低下、ただし金融危機を上回る悪化は回避
4大地域別では全て40ポイント以上も急低下。北東部は19(マイナス45ポイント)、中西部は25(マイナス42ポイント)、南部は34(マイナス42ポイント)、西部は32(マイナス42ポイント)となった。
発表元である全米ホームビルダー協会(NAHB)のディーン・モン会長は「未曽有の急低下は、新型コロナウイルス感染拡大と失業率の急上昇、そしてサプライチェーンの停滞によるもの」と説明した。
NAHBのロバート・ディエス首席エコノミストは「1~2月までの住宅市場は力強く、2月の新築住宅販売件数は金融危機後で最高を遂げていた」と振り返る。しかし新型コロナウイルス感染拡大が急速に進み、州政府などが外出禁止措置で対応した結果、「予防策が建設業者の96%が客足を後退させたと回答」し、センチメントを著しく悪化させたという。ただ、社会的距離などを通じ公共衛生上の危機を回避する局面では「住宅市場は従来通り、回復のけん引役となる」との自信を示した。
(カバー写真:Stephen A. Wolfe/Flickr)
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