Soda Ban Is Canned By NY State Judge.
3月12日は、ニューヨーク市にとって新たな歴史を刻む日となる予定でした・・・。ファーストフード店をはじめデリ、レストラン、映画館、野球場、コンサート会場など、あらゆる店舗で16オンス(470ml)以上のソーダ水、スポーツ飲料、スムージーなどが撤去されていたはずだったんです。
ジャンボ・サイズをすする日が終わりを告げるかと思いきや・・。
土壇場の11日、NY州裁判所は16オンス(470ml)以上のソーダ水販売禁止条例につき、差し止めを決定しました。健康イニシアチブの一貫として肝入りで通過させたブルームバーグ市長にとっては、まさかの一撃。ファストフード店など小売店のほか、米飲料業協会(ABA)など業界グループにとっては、御の字でしょう。
ニューヨーカーも、判決に拍手喝采!ほぼ9割が賛成してます~。
ミルトン・ティングリング判事は判決理由として、「独断的で柔軟性に乏しい(arbitrary and capricious)」と説明。ブルームバーグ市長の越権行為を指摘しています。NY市衛生局(Board of Health)に対しても、「疾病による差し迫った危機(when the City is facing eminent danger due to disease)」への介入のみ承認されるという点を明確化しておりました。
ブルームバーグ市長はもちろん、控訴というファイティング・ポーズをとっております。判決後に「最先端の科学で証明されているように、糖分の高い飲料は肥満につながっている(The best science tells us that sugary drinks are a leading cause of obesity)」など反論し、市民の生命を守るためにあらゆる措置を講じなければ「無責任」と断じておりました。
ここで思い出していただきたいのが、ソーダ水以外にNY市が実施した措置です。たとえば、2002年に制定したバー・レストランなど店内での禁煙条例。2011年2月2日には公園、広場、ビーチ、タイムズ・スクエアなど人が集まる場所での全面喫煙禁止措置が制定され90日後に施行されたんですよね。
もう一つが、日本からいらした皆様にも便利なトランスファット禁止措置+カロリー表示義務。2006年12月5日に制定されました。
おなじみとなったカロリー表示。今となっては一体どれだけが意識しているのかしら。
個人的にソーダ水を飲まないのでどっちでもいいんですけど、「選ぶ権利」を侵害されると判断して怒りの拳を突き上げるニューヨーカーが多かった印象があります。ニューヨーク・タイムズ紙が2012年8月に行った世論調査でも、60%が不支持を表明しておりました。「選ぶ権利」だけではなく、問題は「サイズよりも中身」という意見も多く聞かれております。確かにコーンシロップなんかも、肥満の原因に指摘されてますしね。
ちなみに、バークレイズ・センターで販売するソーダ水は「選ぶ権利」を行使し販売するソーダ水のサイズは、16オンス=4ドル(372円)のみです。建設にあたって市長のサポートも少なくなかったはずで、配慮したんでしょうかね。おかげで、2個買うという方々も多く見かけられるんだとか。ちなみにマディソン・スクエア・ガーデンは24オンス=5ドル(465円)から販売されており、25セントを足せば32オンスにしてくれるそうです。
ブルームバーグ市長の顔を立て売上も増加し、16オンスで一挙両得なバークレイズ・センター。
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