Tattoo Might Not Be Taboo But Removing It Is In Fashion.
刺青と言えば、一部のセレブを中心に永遠の愛の証とされてきました。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップがかつての恋人ウィノナ・ライダーの名前をもじり「ウィノナ・フォーエバー(Winona Forever)」を右腕に施しましましたよね。後に「Wino Forever(永遠に飲んだくれ)」に変えたのは、言うまでもなく。音楽業界きってのパワーカップル、ビヨンセとJay-Zも、結婚指輪の代わりに結婚式の日取りに合わせ「4」をアレンジして薬指に刻み込みました。アンジェリーナ・ジョリーの左腕にも、婚約者であるブラッド・ピットの出身地であるオクラホマ州ショーニーの文字を確認することができます。
しかし愛の終わりとともに、相手の名前を死ぬまで残す理由が霧散してしまう。となれば、必然的に行き着く先はレーザー除去となるわけです。そう、スペイン出身の俳優アントニオ・バンデラスと離婚を決意した、メラニー・グリフィスのように。そういえば、ビヨンセの薬指からIVの文字も消えつつあると一部メディアが離婚の前触れとして騒いでますね。
ビヨンセの離婚の噂は、タトゥ—除去疑惑が原因でした。
(出所 : E! Online)
需要があれば、タトゥー除去産業は成長するはず。調査会社IBISワールドによると、過去10年間でタトゥー除去産業は大いに隆盛を極め、過去10年間で売上は440%増の7550万ドル(77億円)に及びました。向こう4年間では、ファッションが熱いNYをはじめ全米で8320万ドル(85億円)に達するといいます。タトゥ—産業全体での2014年売上高見通しは前年比2.9%増の34億ドル(3470億円)ですから、潜在顧客も着実に増えているんです。
除去を希望する年齢層で最も多いゾーンは、30−40代。履歴書が功を奏し一流企業に就職しキャリアが軌道に乗って部下を従える立場になったり、成長する子供を教育する身となれば、タトゥーが邪魔になってしまうのでしょう。20代にカッコ良かったことが、必ずしも輝き続けるとは限りませんから。
気になる除去費用は、500ドル(5万1000円)から。ではタトゥーを入れるお値段はというと、アメリカで比較的小さめのデザインとされる7.6cmX11.4cm(3インチX4.5インチ)で200ドル(2万400円)だそうで、タトゥーを消すコストこそ割高であることが分かります。取り除くのが困難な色は、黄色やパステルカラーだとか。永遠の愛あるいはご自身の信条を身体に埋め込む前に、社会的かつコスト面での負担を計算するのも悪くなさそうです。
(カバー写真 : Ludovic Hirlimann)
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