Costco Q3 Earnings Mixed, Same-Store Sales Post First Drop Since 2009.
卸売大手が発表した2−4月(第3四半期)決算では、純利益が前年同期比9.1%増の5億1600万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は1.17ドルとなり、市場予想の1.16ドルより強い。総売上高は1.2%増の261億100万ドルで、市場予想の266億5000万ドルを下回った。売上自体はアナリスト予想平均に届かなかったものの会員料金の収入は4.1%増の5億8400万ドルだったほか、ガソリン価格の下落の恩恵を受け売上高も1.2%増の255億1700万ドルとなっている。既存店売上高は1%減を示し、2009年以来で初めてマイナスに落ち込んだ。為替変動とガソリン価格の変動を除くベースでは、6%増とプラスに転じる。
既存店売上高、国・地域別動向は以下の通り。
米国 1%増、為替変動とガソリン価格の変動を除くベースで5%増
海外 6%減、為替変動とガソリン価格の変動を除くベースで7%増
ウォルマートと比較すると為替差損というダメージに負けず、増収・増益を達成していました。ノムラ・インターナショナルのアナリストは、粗利益率が11.09%と同社予想の10.7%を超えた点を評価。一方で、既存店売上高の減少は気掛かりです。株価はNY正午過ぎに1.2%下落していましたが、マーケットは後者に反応したとみられます。
(カバー写真:Retailing Today)
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