New York Fashion Week For Men Closed The Curtain With A Surprise.
男女の賃金格差が叫ばれて久しいこの頃、ニューヨーク・ファッション・ウィークは逆差別の撤廃に動きました。
なんて、大袈裟ですね。むしろスーツの発祥地イギリスが誇るロンドン・コレクションズ・メン(LCM)への対抗心からか、NYメンズ・ファッション・ウィーク・フォー・メン(NYFW for Men)を世に送り出したのです。13〜16日の間にトミー・ヒルフィガー、ラグ・アンド・ボーン、トム・ブラウンなどメジャーどころからベンチャーまで、54レーベルが参加しました。
2012年に開始したLCMは年に46ブランドからスタートし、年に2回開催。7シーズン目には77ものメゾンが顔をそろえ、67%もの増加を遂げています。世界中からメディアや海外観光客を集め、LCMの関係者いわく「ロンドンへの経済効果は開始当初から2倍」とホクホクそのもの。イベント効果か、イギリス国内での男性ファッション業界は過去5年間で18%増の129億ポンド(約2兆5000億円)に成長するに至りました。2018年には164億ポンド(約3兆1700億円)に伸びるとの試算が弾き出されており、NY市としてもお株を奪われたままではファッション・メトロポリスの名が廃るというものです。
ノードストローム、「トランク・クラブ」を買収し男性向け衣料に注力するはず。
(出所:Trunk Club)
NYFW男性版の舞台は、スカイライト・クラークソン・スクエア。ソーホーの西側に位置し、人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリー・ブラッドショーが住んだアパート近くにあたります。
幕引きも、大いに話題を集めました。SATCでお馴染み、ニューヨーク・ポスト紙のゴシップ欄「ページ6」を華麗に飾っています。
イット・モデルで知られるジジ・ハディット、歌姫リアーナ、F1レーサーのルイス・ハミルトンが一同を会したというミート・バッキング・ディストリクトのクラブ「アップ・アンド・ダウン(Up & Down)」がNY市警により閉鎖される波乱が起こったのです。膨れ上がった群衆でストリートが埋め尽くされ、お酒の力もあってすわ暴動もとの不穏なムードに、警察が実力行使に出たかたちです。NYFWといえば、前科がありますからね・・。その夜はジョー・ジョナスがDJとして登場する予定だったものの、ジョーはクラブに接近することすらできなかったといいます。
黒山の人だかりと言えば、こんな騒動もありましたっけ。
グッゲンハイム美術館での恒例イベント「アート・アフター・ワーク」、今年は主催者がチケットを過剰に販売したおかげで購入者が待ちぼうけを食らうという事態が発生していました。美術館内へ入場できなかっただけでなく返金不可だったといいますから、あくどいこと限りなし。詐欺まがいのスキャンダルでも、来年になれば忘れた体でイベント好きのニューヨーカーで殺到しそうですが・・。
(カバー写真:Jacki Lyden via NPR)
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