塩加減は、ポルトガルの財政問題の反映?

by • January 26, 2011 • Restaurant ReviewsComments (0)1032

1月前半、グルメな欧州系アメリカンと23丁目のFlatiron Bldgの前で待ち合わせして、目指すは17丁目にあるレストランです。かなり舌の肥えた人なので、言われるがままにレストランに到着して、席に座ります。はて。店内は何だか禅モードだった上、店員さんもアジア系が多い。従って単純にアジアン・コロニアル・フュージョンかと思ったんですが。

↓アジアン・レストランかのようなたたずまいでしょ。

My Big Apple

おりしも1月前半。欧州債務問題が再燃した頃に訪れたのは、ポルトガル料理を提供するレストランだったのです。その名はAldea 。シェフはGeorge Mendes。彼はNYのフュージョンの旗手David Bouleyの弟子なんだそうで。どおりでアジアンな香りが漂うはずですな。おまけにインテリアを手掛けたのは日系アメリカンのステファニー・ゴトー。東京の居住した経歴もあるので、禅な香りが漂うクリーンさでまとめられているはずです。

その夜は新年を迎える時期だったせいか、おひとり様84ドルのプリフィックスかシェフのお勧めコース130ドルの特別メニューにあるだけで、ちょっとビックリ。せっかくなので、私3大お気に入りのひとつ、フォアグラをチョイス。上品で小ぶりなプレゼンテーションは、いかにもBouley譲りだな、と感じます。

↓フォアグラとメープルシロップがかったソースが意外にいけます。

My Big Apple

ただ残念なことに、メインディッシュは塩っ辛い!!!見た目のお上品さとはかけ離れた刺激に驚きを禁じえません。スペインでも修業した経歴を光らせるシェフ、あまりに腕を振り過ぎて塩がたんまり入ってしまったのでしょうか。ワインで口の中を洗っても、大西洋の荒塩を感じるほど。まるで表面上は救済なしでやり過ごしている同国のお国柄を現しているようで、しょっぱかったです・・。

↓見た目は麗しゅうございますが、お肉にのった塩味が口の中をキックしてくる!

My Big Apple

ワインはポルトガルの豊潤な品々がそろって味わい深かったですよ。デザートは甘さを控えた大人風味で、メインディッシュの塩味を忘れさせてくれます。しかし、何といってもレストランでメインが一番残念、というのはいただけません。ここを訪れるなら、どうかウェイトレスの方には一言、塩加減に触れていたほうが無難ですよ。

↓おみやげにお菓子をプレゼントしてくれるのはスウィートですけどね。

My Big Apple

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