まだやってたんですかOWS・・・ラッシュアワーのグランド・セントラルはやめて!!

by • January 6, 2012 • NY TipsComments (0)286

仕事が終わり、いつものようにグランド・セントラルを経由して7番線へ向かった仕事はじめ3日の火曜日。エスカーターで目印の時計台がある中央広場へ降りて行きながら、異変に気がついたのです。普段はさして混雑していない、年末頃にオープンしたアップルストア周辺が、黒っぽい人だかりで埋め尽くされていたのです。
7番線の方角だったのでアップルストアがあるレキシントン・アベニュー寄りに足を進めると、「Protect Civil Right(市民権を守れ)」と書いたプラカードを発見。薄気味悪く足を速めて通り過ぎ、自宅でパソコンで調べて、合点がいきました。鳴りを潜めていたと信じていた、駄々っ子ちゃん集団、「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠せよ!、以下OWS)」のデモだったんです・・・。
↓3日の気温は今冬最低のマイナス10度へ急低下!グラセンはデモ隊にとって格好の舞台だったんでしょう。

My Big Apple

ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ各紙によると、今回のデモは「国防権限法」に異議を唱える集会だったんですって。「国防権限法」とは、ご存知、核開発で揺れるイランへの制裁ですね。イランの収入源を絶つ目的に、イラン中央銀行と原油関連で取引する米国外の金融機関を、米国の金融システムから締め出すものです。しかしこの500ページを超える法案、米国防省に6620億ドルのチェックを与えるだけでなく、別の重大な条項が隠されていたんです。
テロリストに関与した人物は、アメリカ人であろうとも、裁判や起訴なしに無制限拘留されることを承認しているんです。オバマ米大統領は「国防権限法」に署名した2011年12月31日、 書簡にて「国防権限法」すべての条項に賛同するものではないと強調。強制的な無制限拘留について、「わが政権は裁判なしにアメリカ人を無期限で拘留する権限を与えない」と断言してます。とはいえ・・・大統領がどこまで拘留を把握できるか、知れたものではありません。著しく人権を侵害する危険な内容を盛り込んでいることは、言うまでもないでしょう。
しかし。
OWSってそもそも、「富裕層である1%>虐げられた99%」という公式に崩壊させるための運動じゃなかったでしたっけ。いつのまに反政府運動に衣替えしたんですか。
英語でNDAAと略される「国防権限法」の抗議活動は2日、ここで公開されました。3日、多くのニューヨーカーの仕事初めの日、午後12時にNY市立図書館の裏手にあるブライアント・パークで集合。NY州チャールズ・シューマー米上院議員やクリステン・ジルブランド米上院議員(ともに民主党)のオフィスを練り歩き、ロックフェラー・センターのスケートリンク周辺で抗議の声を上げたんです。
もちろん彼らには「表現の自由」がありますから、行使するのは大いに結構です。でも、わざわざデモのクライマックスを、その日の仕事を終えた人々が家路に着くために利用するグランド・セントラルを舞台に、帰宅ラッシュにぶつけてくることはないでしょう。ホントにこの人たち、どこまで無神経なんでしょうか。
↓ただでさえラッシュ・アワーのグラセン、危険なまでにごった返しちゃうんですよ・・。
My Big Apple
約150人が集まったデモ活動で、逮捕者は3人出たそうです。もはや本来の意味からかけ離れたOWS・・・と思ったら、いちおうOWSサイトの「フォーラム」欄に10ヶ条の目的候補リストが存在してたんですね。とはいえ10月の段階で投稿されたにも関わらず、序文に「We are in the process of making petitions for each of the items in this list(リスト内のそれぞれの項目における請願書を策中).」な上にさらなる条項を検討中というのは、やはりお粗末としか・・・。
ちなみに10ヶ条の目的候補リストは、以下のとおり。→の見解は、ワタクシ個人のものです。
1)企業の私有化排除(Eliminate Corporate Personhood)
→CEOなど幹部の給与高騰への抗議のつもりですか?
2)選挙の透明化と検証可能化Make Elections Transparent and Verifiable
→2000年の大統領選挙のブッシュVSゴアのときを考えれば、選挙が検証できるのは理想的かもしれませんが、具体的に何をするか分かりません。
3)米議員の任期設定(Enact Term Limits for Congress)
→長期的な再選で政治家の腐敗を防ぐつもりでしょうが、選挙権を有するのはあなたたちアメリカ市民でありますよ。
4)イラクとアフガニスタンにおける戦争終了(End the Wars in Iraq and Afghanistan)
→イラクは2011年12月に、オバマ大統領が完全撤退を表明してますよ。修正したほうがよいのでは・・。アフガン戦争も2011年のビン・ラディン容疑者を殺害した後、同年6月に2012年9月までの撤退計画を明らかにしてましたよね。
5)公共機関を通じた雇用の創出(Create Jobs Through Public Works)
→共産党でも旗上げする気ですか?
6)国民皆保険の可決(Pass Universal Health Care)
→オバマ米大統領が2010年3月に医療保険改革法案成立も、国民に保険加入を義務づけるのは違憲とした連邦高裁の判断が出ており、オバマ側も不服として最高裁に上訴しましたね。司法の手にわたってしまっていますよ。
7)憲法違反する指導者の起訴(Prosecute Leaders Who Violate Constitution)
→主権在民という高尚な思想を反映していますが、そもそも憲法違反する指導者を選ぶ市民もどうかと。
8)自由の保護、不当な法の破棄、被害者のいない犯罪の免罪(Defend Liberty, Repeal Unjust Laws, and Decriminalize Victimless Crimes)
→自由には責任がついて回り、不当な法の破棄には米議会の指導者の決断が必要で、被害者のない犯罪の免罪がロビン・フッドを生むとは限りません。
9)環境保護(Protect the Environment)
→あなた方が抗議する国際的な大企業、すでに着手してますけど。
10)極刑の廃止(End Capital Punishment)
→重罪犯にも、人権あり。では被害者とその家族は?
繰り返しますが、「言論・表現の自由」を行使は結構です。ただ余りに方向性のないスローガンとむやみな抗議活動は、悪感情を植えつけかねません。こうした活動のおかげで、「言論の自由は無意味」という悪しき概念が浮かび上がらないよう、タイプするばかりですよ。

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