企業の世界戦略、視線の向こうにはアフリカ

by • March 15, 2012 • NY TipsComments (0)255

昨日の続き。「KONY 2012」をめぐる資源というお宝をかけた黒い思惑・・・といえば、短絡的だと重々実感しております。一方で、世界企業が未来の成長シナリオを描き、アフリカに触手を伸ばしていることも事実なんです。
IBMは2011年9月、プレスリリースでアフリカ西部の国アンゴラの首都ルアンダに支社を開設すると発表しました。アフリカで支社設立は最近でいうとセネガルの ダカール、タンザニアのダルエスサラームの2ヵ所に次いで20ヵ所目です。オフィスの始動は、アフリカでのシェア拡大を目指す世界戦略に基づくといいま す。
↓創立100年で初めて誕生した女性CEOのロメッティ氏が、IBM戦略の担い手に。

My Big Apple

SAPも負けてはいません。ギリシャを中心に吹き荒れる欧州債務問題で売上減少が落ち込みをみせるリスクの直面した2011年11月、中東やアフリカを中 心とした売上増加で穴埋めする計画を発表したんです。欧州部門のオペレーション・ヘッドであるフランク・コーヘン氏は記者会見で「アフリカ、特に中東や北アフリカからの需要が旺盛」と発言。中東・北アフリカ部門のマネージング・ディレクターであるサム・アルカハラット氏も、「売上を倍増させる」と野心的な目標を掲げたほか、人員も12ヵ月から18ヵ月の間に倍増させる見通しを示し、エマージング諸国の売上を伸ばすことに意欲を燃やしました。
IDCの調査によると、アフリカと中東での情報技術コストは2010年から2015年の5年間で80%増の通信費を除いて105億ドルになることから、SAPの視線の先に両地域が横たわっていたことは、いうまでもなく。
何と広告嫌いなスターバックス ですら、今年オリンピックが開催される英国を手掛かりに中東、アフリカでTVコマーシャルを展開する計画です。マクドナルドやドミノ・ピザなど、あらゆる食品チェーン大手がCMでプレゼンスをアピールするなかで、スターバックスも思い腰上げないわけにはいかなくなったんですね。特にマクドナルドがイメチェンしてモードに変身しただけではなく、フランスでバーガーではなくバゲットを販売し、新規顧客を開拓しようとしているなら、なおさらでしょう。
↓フランスで販売中のバゲット、その名も「マックバゲット」です!
My Big Apple
「KONY 2012」から脱線してしまいました。しかし、世界企業の雄が南米や中国ではなく、アフリカでの利益確保のため水面下ではなく水面で着々と準備しているのです。「KONY 2012」が政府や大企業が目論んだ大義名分の旗とは言いませんよ。いずれにしても、人道的活動という世界を股にかけた一大キャンペーンの陰で、進行している事実は、知っていてよいのではないでしょうか。

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