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LVMHの売上高鈍化で、ホリデー商戦にワニでテコ入れ作戦!

by • October 16, 2012 • Latest NewsComments (0)552

LVMH Aims To Sell Luxury Pens For Xmas When Revenue Is Slowing Down.

LVMHが15日、7-9月期(第3四半期)の業績を発表しました。

為替相場の変動や買収の影響を除いたベースの売上高は前年比6%増と、アナリスト予想の7%増を下回りました。1-3月期の14%増、4-6月期の10%増から伸びをせばめ、2009年10-12月期以来の低水準に甘んじています。主要部門の服飾・革製品ベースでも前年比5%増。4-6月期の8%増、1-3月期の12%増と比較すると、その鈍化っぷりが際立ちますね。

アルノーCEOはベルギーに国籍を移して、フランスの所得税増税には万全の態勢を整えましたが・・。

とはいえ、ジャン・ジャック・ギオニー最高財務責任者(CFO)は発表明け16日、LVMHの屋台骨ルイ・ヴィトンの見通しに対し強気スタンスを崩さず。いわく「ヴィトンの業績は4-6月期と比べ減速していない、むしろ4-6月期とほぼ変わっていない」。ヴィトンといえば売上高は70億ユーロ、服飾・革製品部門の75%を占めるだけに、ここは崩したくない牙城なはずです。

LVMHといえば、顧客のショッピング魂をくすぐるのが、いとも上手なブランドですよね。最近ではNYで日本人アーティストの草間彌生氏ととコラボした期間限定品をプロデュースしたことが、記憶に新しい。4月には、LVMHブランドをはじめ高級品の情報を網羅したウェブサイト「Nowness.com」の中国語版を24日に開設してましたよね。同サイトは2010年に英語のみでスタートさせた後、フランス語すら追加していないのに・・。巨大な成長マーケットである中国での売上を確実にするため、並々ならぬ覚悟がうかがえます。

LVMHにとって、中国は絶対に外せない巨大市場ですから。

 

しかし。

 

中国動向は、ご存知のように景気の雲行きが怪しくなってきました。そこへ、追い討ちをかけるように、コンサルティング会社ベインがレポートで、「最近の中国顧客層は洗練さを増し、ロゴ入り製品を嗜好しなくなった」と指摘。ルイ・ヴィトンやグッチのモノグラム商品からボッテガ・べネタなどロゴが目立たず、クォリティを追求するブランドを好む傾向が高まっていると分析していました。

だからというわけではないんでしょうが・・・ヴィトン、クリスマス商戦に満を持してこんなニュー・ラインナップを登場させるようです。

ズバリ、筆記用具!!

目の付けどころが、ヴィトンです。ロイターが4日に報じたところ、ワニ革を用いたペンに加え、ペン立てからメモ帳なども生産していく計画なんですって。クリスマス商戦に間に合うよう、正式には1ヵ月先に発表するんだとか。主要顧客の女性だけでなく男性、高齢層、そして人気ドラマ「ゴシップガール」世代の少年少女まで幅広く喜ばれることこの上なしでしょう。

モノグラムを採用するのでしょうか。ただ現代人は携帯端末をメモ代わりにするような気が・・。

 

天下のヴィトンでも、新戦略を打ち出さざるを得ない現状。前述のベインのレポートでは、高級衣料品やアクセサリー、時計、香水、宝飾品などの高級品の今年の売上高は、為替による変動を除き前年比5%増の2120億ユーロ(約21兆5720億円)という見通しです。同社の試算ベースでの2011年の伸び率である13%増から、大幅なスローダウンが予想されております。

UBSは9月前半、欧州高級セクターに対し慎重スタンスをあらためて表明しました。平均の既存店での売上高は8-9%増、平均の金利・税引き前利益(EBIT)はマイナス20bpと予想しており、「弱いマクロ環境を考慮すると楽観になれない」との見方を示しています。その上でLVMH、スウォッチの投資判断を「中立」へ引き下げました。両社とも目標株価に到達したことが理由です。他にバーバリーに対し、ネガティブなサプライズが生じる可能性があると説明しています。

UBSの予想は、見事的中しました。現時点で見通しに慎重スタンスを明確に打ち出しているブランドは、まず英国バーバリー。7-9月期(第2四半期)の既存店売上高が1%増と、4-6月期の6%増から明確な鈍化を示しました。スイス時計メーカー、スウォッチの提携先である中国高級時計小売大手ヘンダリーも、国慶節の8日間という大型休暇の間に5万元(約63万円)以上の高級時計の売上高は「1-5%減」になったと報告しています。ヘンダリーの上半期売上高をみると鈍化のサインがはっきり点灯しており6.3%増と、過去2年間の38%増を大幅に下回っていました。

中流層を中心に、高級品の購入を先送りし始めた兆しなのか。

反対にエルメスといいますと・・・パトリック・トーマス最高経営責任者(CEO)は9月30日、パリで開催されたエルメス2013年春夏のショー前のインタビューにて、売上は「8月は非常に好調」であり、「9月も同様に強い」と強気スタンスを維持。プラダも、9月24日に発表した2ー7月期(上半期)決算では59%の増益を計上しました。パトリツィオ・ベルテッリCEOは、高級品需要が低迷しているなかでも、見通しに自信を示しています。

どちらが経済実態を明らかにしているのか。未来を書き手はヴィトンの筆記用具の手にあるかもしれません。

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