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財政の崖から転落回避でHappy New Year!それでも安堵してられません。

by • January 2, 2013 • Latest NewsComments (0)1274

Happy New Year With Averting The Fiscal Cliff, Though Other Issues Remain.

あけましたね、おめでとうございます☆

2013年も何卒、宜しくお願い申し上げます。

新年早々、ダウ平均は308.41ドル高、2.4%もの急騰を遂げ1万3412.55ドルで引け。投資家のみなさまにとっては、すこぶる幸先の良いスタートを切りました。はい、ご存知のように米上院が1日午前2時頃に駆け込みで可決した「財政の崖」妥結案を米下院も1日午後11時頃に通過させたから。合意案は1日が米国の祝日だったんで、遡及的に適用する事情から「財政の崖」からの転落を免れ、米株は小踊りどころか大フィーバーを演じたというわけです。リスク選好度が高まり、ドル円も87円ですねぇ。

2期目を迎えるオバマさん、1日にはほっとひと息で家族の待つハワイへ出発しました。

今回の妥結案では
・夫婦で45万ドル(39万1500円)、個人で40万ドル(34万8000円)以上の世帯に対するブッシュ減税終了
→所得税率は35%から39.6%へ引き上げ、アメリカ世帯全体の2%相当が対象
※国勢局によると、2011年のアメリカ人平均年収は5万54ドル(435万4700円)
→資産売却益税が15%から20%へ引き上げ

・個人で25万ドル以上、夫婦で30万ドル以上の世帯に対する一部優遇税制を廃止
→オバマ米大統領が掲げた所得税引き上げラインの世帯が、ここで負担増を強いられることに。

・遺産相続税を35%から40%引き上げ
→これまでは512万ドル以下なら控除、今後はほぼ同額の500万ドルまでOK。「財政の崖」回避なしでは控除枠のレンジが100万ドルへ引き下げられる予定でした。

・ 中低所得者層の減税延長
→税率引き上げは、「財政の崖」を回避できなければこうなる予定でした。

・緊急失業保険支給を1年間のみ延長

もちろん、これで万々歳というわけではありません。

・2ヵ月後には自動歳出削減1090億ドルが発効

・債務上限引き上げ交渉の再開

・給与税減税の終了

が待っています。自動歳出削減と債務上限引き上げについては、再び議会では踊ってばかりで前に進まない議論が闘わされること必至。なぜかといいますと、「財政の崖」の合意案の採決動向をみると民主党が多数派の米上院では賛成89対反対8でしたが、共和党が多数派である米下院では賛成 257対反対167だったんです。

反対167のうち、共和党が151もの圧倒多数を占めるだけではありません。ジョン・ベイナー米下院議長(オハイオ州)はもちろん賛成票を投じましたが、エリック・カンター米下院院内総務(ヴァージニア州)は反対に回りました。共和党指導部の間ですら、意見対立の根深いというわけ。逆にいうと、財政赤字の削減で急先鋒を切った副大統領候補のポール・ライアン米下院予算委員会委員長(ウィスコンシン州)が賛成票を投じたのは、2012年米大統領選の敗北を真摯に受け止めた証拠なんでしょうか。

共和党指導部でも分裂し、先送りした協議もこう着は避けられず?

給与税減税の終了は、給与明細でひと目で確認できるダメージです。そのせいか、2012年の大晦日は大枚はたいてパーティー三昧!!といった写真をアップロードする方々は例年に比べて少なかった。友人のDJですら、ロウアーマンハッタンにあるリヴィントン・ホテル(Rivington Hotel)で自身が登場するパーティーに招くのに消極的でした。なぜなら、1テーブルが6人で最低900ドルからというお値段設定だったもんで・・。ヘッジファンド勤務や自営業で比較的羽振りの良い方々も、大晦日の饗宴には飽きたのか、ハウスパーティでしっぽり組が多かったんですよね。費用対効果が低いとの判断が、その理由です。

2013年に4.5%から6.5%へ引き上げられる給与税、超党派のシンクタンクである米税政策センターによると、アメリカ世帯の77%が引き上げ対象になるといいます。では、2%の負担増はどんなものかといいますと・・。

・4万ドル-5万ドル→579ドル(5万370円)

・5万ドル-7万5000ドル→822ドル(7万1510円)

・7万5000ドル- 10万ドル→ 1206ドル(10万4920円)

・20万ドル-50万ドル→2711ドル(23万5940円)

・50万ドル-100万ドル→1万4812ドル(128万8640円)

「財政の崖」で確かに中低所得者層は所得税率引き上げを免れましたが、ここで家計への負担を強いられるんです。基本的に家賃から食品にいたるまでインフレ気味のニューヨークでは、少なくない負担増で私も今から頭が痛いです・・。

 

何はともあれ米上院と米下院がめでたく可決した妥結案、お正月休みを楽しむ家族が待つハワイへ2日に戻ったオバマ米大統領が署名するのはいつなんでしょう?オバマさんがワシントンD.C.に帰ってくるのは1月6日なのに・・。

そんな心配は無用。ホワイトハウスが法案を記した書簡を宅急便で送ることが可能なだけでなく、「オートペン」という選択肢があるんです。実はオバマ米大統領、2011年5月26日にはG8首脳会議に出席していたフランスで、2011年11月にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)後に訪問したインドネシアで過去2回、利用していました。

「オートペン」とは、イギリス人であるジョン・アイザック・ホーキンスが19世紀初期に開発した自動的署名機。セレブからスポーツ選手などが利用しているのはご想像の通りでしょうが、大統領としてはトルーマン元大統領が小切手など私用で初めて使い始めたんだそうです。フォード元大統領の時代になって世間に機械の利用を広く知らしめた後、法案署名への活用にはブッシュ大統領が2005年7月7日に道を拓きました。先代が築いた礎のもと、後任のオバマさんが、大統領として初めて「オートペン」を用いる恩恵を甘受しているんですね。

オートペン、お値段は2000ドルから1万ドル也。

「財政の崖」妥結案でオートペンを使用すれば、3例目となります。これが共和党のさらなる反発を買わなければいいんですけどねぇ・・。崖からすんでのところで転落を回避したとはいえ、2013年も政治情勢と消費動向への懸念が残ります。

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