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本家本元、バイロン・ウィーンのビックリ10大予想2013年版

by • January 3, 2013 • Latest NewsComments (0)1252

Byron Wien’s 2013 Surprises, Pessimistic Yet Japanese Will Like It.

年末はモルガン・スタンレーの17大サプライズを提供させていただきました。

遅ればせながら・・今回は、本家本元のバイロン・ ウィーン氏の2013年版ビックリ10大予想をご提供します。以下の予想は投資家にとって3分の1の確率で、元モルガン・スタンレーで現ブラックストーン副会長のウィーン氏にとって2分の1超の確率で起こるサプライズと定義されています。なお原文は、こちらでどうぞ。

1.イランがウラン濃縮に成功し核兵器の製造が可能になったと発表、国際原子力機関(IAEA)も確認する。米国をはじめ制裁や外交でイランの原子爆弾製造の抑止に努めるが、選択肢は限定的に。

2.S&P500が1300p割れへ、世界経済鈍化で国際競争力が増し企業は価格決定力を失う。

3.2012年の上昇から一転し金融株は難局入り、 商業銀行部門と投資銀行部門共に競争が激化。出来高減少で利益率が縮小し、人員削減が進み賃金も低下へ。規制強化と訴訟がセクターの重しに。

4.民主党主導で2020年より以前に中東への原油依存からの脱却を図り、原油は70ドル割れ。一方で国内でのシェールガス生産に注力するため米国での水圧破砕の規制を緩和、エネルギーをはじめ住宅やインフラでの雇用が拡大。

5.2016年大統領選でのヒスパニック票田獲得を狙い、共和党が従来路線から180度転換し条件を満たす不法移民の市民権付与に尽力。

6.中国の新たな指導者は不正根絶を徹底化するほか、成長率7%で安定成長路線を維持し、かつ医療保険制度と退職制度の改善に努める。2012年にインドをはじめとした新興国に抜かれた上海総合は上昇しA株は20%高へ。

7.天候不順が不作をもたらし食料品価格は急伸、生活費は高騰。エマージング国の生活水準が上がるとともに食料需要も拡大し価格上昇を後押し。投資家はコモディティへ資金を流入させコーンは1ブッシェル8ドル(2日時点で約6.9ドル)、小麦は9ドル(2日で約7.5ドル)、牛肉は1ポンド1.5ドルへ(2日で約1.2ドル)

8.インフレは抑制的ながら金は1900ドル超えへ、各国中銀による自国通貨安誘導で金融市場がゆがむため。

9.日本経済は低迷を続け、対ドルで100円まで円安が加速。日経225は円安と輸出改善を手掛かりに2012年11月からの上昇気流を保ち1万2000円を突破へ。世界第3位の経済大国へ投資家が回帰する。

10.欧州の構造改革は概して根本的な解決を生まず、2012年からの緩やかな景気後退が継続。大規模な財政赤字を抱える国で財政健全化の導入が進むため市民による抗議活動は続く一方で、ギリシャは無駄な歳出縮小と脱税市民からの税金取立てを通じ赤字削減に成功する。ただし欧州株は米株につれ、10%下落へ。

悲観的な内容が多い半面、日本のみなさまにとってはドル円100円回復と日経平均1万2000円回復に希望を見出された方も多いのではないでしょうか。

株価上昇と円安の恩恵で、さえない経済も回復しちゃう?

10大サプライズのほか、以下の5つのリスク・シナリオも描いておりました。

・2012年に20以下だった恐怖指数(VIX指数)が30へ上昇、S&Pの下落でボラ上昇。

・コネティカット州ニュータウンで発生した銃乱射事件を省みて、米国での銃規制の強化。

・所得税での歳入増が達成できず、富裕層税とともに付加価値税の導入へ世論を醸成。

・米議会が高頻度取引プログラムが株式市場の急落を招き個人投資家に不利益を与えたと認め、デイ・トレードに新たな手数料制度を導入。

・地球での技術発展が行き詰まりに、半導体、ソフトウェア、ソーシャルネットワーク、コンピューターなどテクノロジー関連企業の利益が低迷、ただしアップルは海外で成功を続け700ドル以上の株価を維持し市場を先導役に。

このほかウィーン氏は2012年11月時点でCNBCにて、4つの恐怖として1)企業収益、2)財政の崖、3)緊迫する中東情勢、4)欧州ソブリン危機--を列挙してました。2)は自動歳出と債務上限引き上げが残ったとはいえ一応回避されましたね。

「財政の崖」からの転落を回避し、かつ米下院議長に再選されベイナーさん思わずニンマリ。

ウィーン氏の予想がいかに正確化を見極めるため、2012年を振り返ってみましょう。()内の○は当たり、×はハズレ、△は五分五分を表しています。

1.原油価格が1バレルが85ドルまで下落→(×)

2.S&P500指数が1400超え(○)

3.米国の実質GDP成長率は3%超え、失業率は8%割れまで低下へ(△)
→失業率は当たりましたが、GDPは7-9月期のみ3%超えで2012年全体では微妙

4.2012年は、オバマ大統領対ロムニー氏の戦いに民主党は下院で勝利し上院で敗北(△)
→民主党は上院では多数派を維持するも、下院では前回選挙通り少数派でねじれ国会が続く。

5.欧州がソブリン債危機の解決に向けた広範な計画を作成(○)

6.コンピュータが、テロの新兵器になる(△)
→G20がサイバーテロで会合はもちませんでしたね。ただし米国政府をはじめシティなど金融機関がハッカーの攻撃対象に。

7.自国経済を賢明に管理した各国の通貨、すなわちスカンジナビアや豪、シンガポール、韓国の通貨が買われる(○)

8.米議会が今後10年間で債務を1兆2000億ドル削減することで合意(×)

9.アラブの春が遂にやってきて、シリアのアサド大統領が失脚しハマス、ヒズボラの勢力が弱まりイランも弱体化(×)

10.新興国市場の株式が15-20%上昇する(△)
→インドは約24%高と急騰しましたが、ブラジルは約6%高で中国も約3%高。

というわけで、独断と偏見での採点結果は・・・3勝3敗4分!悪くない成績です。ちなみに、こちらによると2011年は4勝4敗2分、2010年は1勝8敗1分でした。占いと同じで当たるも八卦、当たらぬも八卦。不透明な世の中を渡り歩くための一つのヒントとして捉えて、きっと損はないでしょう。

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