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超党派委員会、米下院の休会前に2年間の予算で合意

by • December 10, 2013 • Latest NewsComments (0)1936

Right Meets Left : Budget Agreement Reached.

超党派の特別委員会が、13日の期限を前に2年間の予算案につき合意に達しました。

特別委員会の共同委員長を務める米下院予算委員長のポール・ライアン議員(ウィスコンシン州、共和党)とパティ・マリー米上院予算委員長(ワシントン州、民主党)は米株相場が引けてから約2時間後、そろって記者会見に登壇。ライアン議員は「満足している」と口を開き、「増税を回避しながら債務を220億ドル縮小させる。正しい方向への確かな第一歩であり、米下院議員全員に支持を訴えていく」と決意をみせました。マリー議員も「今回の合意は足元のこう着を切り抜け、再び政府機関が閉鎖に追い込まれることを回避し、防衛から公共投資にいたるまで強制歳出削減を巻き戻していく」と説明しています。

2年間の予算案骨子は、以下の通りです。

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・2014年度予算(2013年10月−2014年9月)の歳出を9670億ドルから1兆120億ドルへ拡大
・2015年度予算(2014年9月−2015年9月)の歳出を1兆140億ドル
・強制歳出削減を630億ドル緩和、経費節減と225億ドル相当の債務削減で穴埋め
・増税なし、社会保障の削減なし

14日から休会する米下院議員にとっては、何よりのグッド・ニュースだったことでしょう。「財政の崖でもめにもめた2012年の年末と打って変わって、ゆっくりお休みできますからね。

1月15日に暫定予算期限切れ前に米上下院が通過させオバマ米大統領が署名すれば予算が成立し、マリー議員の発言通り政府機関の閉鎖は免れます。

あくまで、米上下院で可決すれば——ですが。

今回の合意に、民主党と共和党はしのぎを削る緊急失業保険の延長は含まれていません。ライアン議員とマリー議員は「分けて協議されるべき」と発言していますが、今後どうなるかは不透明。また控えめな予算案であるため、ティーパーティー寄りやゴリ押しの保守派が黙っているか分かったものではありません。すでに、一般教書演説後に歴史上初め反対演説を行ったマリオ・ルビオ米上院議員(フロリダ州、共和党)は不支持を表明しています。ルビオ議員は10月にデフォルト回避案にも反対していたので、想定内の範囲内ですけどね。

2012年末より安穏と年を越せるだけでも、良しとしますか。

(カバー写真 : Politico)

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