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オマハの賢人、デュラセル買収の本意とは

by • November 13, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off4321

Smooth Operator : Buffett’s Berkshire Buys P&G’s Duracell.

著名な投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、 P&G傘下と電池部門デュラセルの買収で合意しました。買収額は、47億ドル(約5410億円)となります。

オマハの賢人、バフェット氏が買収に名乗りを挙げたのはなぜでしょうか?電池事業といえばスマートフォンやクラウド・ストレージで需要で期待できますが、成熟産業で飛躍的な発展は望めない。

コードレスマウス、リモコンでお世話になってるデュラセル。
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(出所:Reuters)

バフェット氏が目を付けた理由は、税金です。バークシャーが保有するP&Gの持ち株比率は約1.9%、株数にして5279万3078株。金額ベースでは、47億ドル相当にのぼるんですよね。一方でP&G株を売却すれば、米連邦政府と州政府合わせ38%相当のキャピタル・ゲイン税の支払いを余儀なくされます。従って、P&Gの持ち株でデュラセルを買収すれば、税金負担の軽減につながるというワケ。ウォールストリートから「絶妙な決断」との評価を受け、バークシャー・ハサウェイが0.6%高で引けたはずです。

反対にたP&G株は、1.0%安で引けました。デュラセル売却で洗濯洗剤「タイド」など主力ブランドに集中できる利点は、バフェット銘柄としての魅力を失ったことで相殺されてしまいました。

(カバー写真:AP)

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