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引け後の決算:ネットフリックスは急伸、IBMと明暗分ける

by • January 20, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3480

After Hours : Netflix Shares Spike While IBM Stocks Fall.

本日引け後に発表された決算では、明暗が分かれました。ネットフリックスが一時15%も急伸した一方で、IBMは2%下落しています。

▽ネットフリックス

10−12月(第4 四半期)決算で、純利益は前年同期比72.3%増の8337万ドルだった。調整済み1株当たり利益は78セントと、市場予想の45セントを大幅に上回っている。売上高も26.3%増の14億8470万ドルと、市場予想の14億8000万ドルを超えた。会員数は前期比 433万人増となり、前年同期の407万人増から増加幅を拡大。特に米国で190万人増となり、前期の98万人および市場よその185万人増を上回った。海外でも243万人増と前期の204万人増および市場予想の215万人増を軽く超え、ドイツやフランスをはじめ6カ国でサービスを開始した恩恵から足元で最大を記録している。

2014年の加入者数は5740万人のところ、 2015年の加入者数は 6140万人となる見通しだ。 ただ明るい材料ばかりではない。オーストラリアやニューランドでのサービス開始を控え、10−12月期での海外部門の赤字は前年同期比38.5%増の7900万ドルに及ぶ。中国市場への参入も目指すなかでは、海外事業の収益圧迫が懸念される。

▽IBM

10−12月(第4四半期)決算で、純利益は前年同期比11.3%減の54億8000万ドルだった。一時項目を除く1株当たり利益は 5.81ドルとなり市場予想の5.41ドルを上回っている。ただし売上高は11.9%減の241億1300万ドルと、市場予想の247億 7000万ドルに及ばず。部門別をみると、グローバル・テクノロジー部門(サーバーやストレージを提供)が7.6%減の91億7000万ドルと市場予想の95億3000万ドルを以下に。グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティングやソフトウェアを提供)も8.4%減の43億5000万ドルと、市場予想の46億2000万ドル以下に終わった。

2015年通期1株当たり利益は15.75—16.50ドルを見込み、上限すら市場予想の16.51ドルに届かず。アップルと提携し2014年12月に初のアプリ製品群を発表したものの、増益の伸びは限定的となる。市場予想より大きな減収を示した上に見通しも課題を残す決算を受け、時間外取引で株価は一時3%近く下落した。

20日の寄り前に発表された決算では、ジョンソン・エンド・ジョンソンの10−12月期が予想以下に終わりました。C型肝炎治療薬”オリシオ”などが好調だったものの、ドル高の余波を受け売上の約半分を占める海外部門が足を引っ張り、2.6%安で引けています。

油田サービス大手ハリバートンやベーカー・ヒューズは、予想を上回る増収・増益決算でした。そろって1.8%高、1.2%高で引けています。ベーカー・ヒューズは決算発表に合わせて、原油安に加えハリバートンによる買収で合意済みという事情もあり7000人の人員削減計画も明らかにしました。競合のシュルンベルジェの9000人に次ぐ規模であり、追随する企業が出てきてもおかしくありません。

(カバー写真:Digital Trend)

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