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米12月S&P/ケースシラー住宅価格指数、約2年ぶり低水準から小幅改善

by • February 24, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2161

S&P/Case-Shiller Home Price Index Rises From 2-Year Low.

米12月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前、20都市別)は前年同月比4.46%上昇の173.02となり、市場予想および2012年10月以来の水準へ鈍化した前月の4.3%を上回った。11月までは、11ヵ月連続で前月値以下だった。2年7ヵ月連続でプラス圏を保ちつつ、2013年2月以来の10%割れを維持している。季節調整済み・20都市別の前月比は0.9%の上昇と、市場予想の0.5%を上回った。11月の0.8%(0.7%から上方修正)に続き、4ヵ月連続で上昇した。

発表元のS&P ダウ・ジョーンズ指数委員会のデビッド・ビルザー委員長は、結果を受け「住宅市場の回復は行き詰まりをみせており、をみせており、新築住宅の建設と販売活動は弱いままだ」と振り返った。

▽米2月マークイット・サービス業PMI

米2月マークイット・サービス業PMI速報値は57.0となり、市場予想の54.5を上回った。10ヵ月ぶりの低水準だった2014年12月の53.3、1月の54.2からも改善を遂げている。内訳をみると新規受注や雇用など、幅広く前月から上昇。新規受注は1月に2009年10月に統計を開始して以来で最低、雇用も2014年8月以来の低水準をつけていた。マークイット総合PMIは56.8と、前月の54.4を上回った。

サービス業PMI、ガソリン価格下落の恩恵がようやく現れた?

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(出所:Markit)

▽米2月リッチモンド連銀製造業景況指数

米2月リッチモンド連銀製造業景況指数は0と、市場予想および前月の6を下回った。直近で最低を更新。内訳をみると、新規受注と出荷が足元初めて分岐点を割り込んだほか受注残、稼働率、平均労働時間など全てゼロを割り込んだ。雇用も4と分岐点を維持しつつ、足元最低を示現した。

——製造業景況指数はニューヨークフィラデルフィア、ダラスとそろって低下しました。原油安がエネルギー関連を直撃したほか、ドル高の影響もあってセンチメントが後退したとみられます。マークイット・サービス業PMIと米12月S&P/ケースシラー住宅価格指数は上向いたものの、住宅市場は別の指標では失速しておりサービス業も賃金が伸び悩めば鈍化しかねず。大寒波の影響もあり、1−3月期はソフトパッチに入った可能性は拭えません。

(カバー写真:U.S. News)

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