Top 10 U.S. Cities You Should Live To Become Rich.
アメリカといえば2008年に金融危機を引き起こしてから約7年を経て、世界各国の中央銀行が競って緩和策を講じる傍ら2006年以来の利上げに踏み切ろうとする国。成長率では2014年7−9月期に5.0%増を遂げ、国内総生産(GDP)第1位の国として威力を見せつけます。投資資産が100万ドル(約1億2000万円)というミリオネアの数はもちろん、純資産が10億ドル(約1200億円)以上のビリオネアの数で世界一をひた走るだけあって、離婚訴訟では毎月の養育費として100万ドルを求められるツワモノが現れるのもむべなるかな。
そんなアメリカで、最もリッチになれる確率が高い都市はどこなのでしょうか?米国勢局の米国地域社会調査で明らかになった結果を元に、年収15万ドル(約1800万円)に占める人口に占める割合を通してマーケットウォッチが教えてくれます。都市別なだけに、2012年の全米州別ランキングとは大いに様相を異にしておりました。
第10位 コロラド州デンバー
・年収15万ドル以上の割合 11.0%
・大卒の割合 42.9%
・人口61万9297人
→自然の宝庫であり、春夏秋冬スポーツが満喫できるせいか肥満率が低くて有名。マリファナの娯楽向け使用も合法になりました。
第9位 テキサス州オースティン
・年収15万ドル以上の割合 11.1%
・大卒の割合 45.6%
・人口 83万6800人
→映画「ローラーガールズ・ダイアリー(Whip it!)」では憧れの街として描かれ、テキサス州の割にコンサバ風を吹かせていません。かつてはMTVの「リアル・ワールド(Real World)」の舞台にも選ばれました。
第8位 カリフォルニア州ロサンゼルス
・年収15万ドル以上の割合 11.3%
・大卒の割合 31.1%
・人口 383万人
→ハリウッドを抱える映画産業の聖地は、大卒の割合が低くても関係ありません。
第7位 ニューヨーク州NY市
・年収15万ドル以上の割合 12.7%
・大卒の割合 34.5%
・人口 827万人
→いわずとしれた世界金融のメッカでありファッション、芸術、エンターテイメント、グルメの中心地。LAと同じく大卒率は低くとも、一攫千金の夢が広がります。
第6位 マサチューセッツ州ボストン
・年収15万ドル以上の割合 13.0%
・大卒の割合 43.9%
・人口 62万9182人
→ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)が並ぶケンブリッジ市近郊とあって全米・世界から有数の頭脳が集まり、バイオ関連企業の多さも群を抜く。またフィデリティ、ボストン・コンサルティング、ベイン・アンド・カンパニーなど大手企業も並び、所得水準の高さはNYやLAを凌ぎます。
第5位 カリフォルニア州サンディエゴ
・年収15万ドル以上の割合 14.8%
・大卒の割合 41.7%
・人口 132万人
→LAに次ぐカリフォルニア州の大都市なだけでなく、映画「トップ・ガン」の舞台だったように海軍関連の基地を数多く揃えます。
第4位 カリフォルニア州シアトル
・年収15万ドル以上の割合 16.2%
・独身の割合 57.4%
・人口 62万4681人
→西海岸沿いという地の利を活かし卸売コストコ、百貨店ノードストロームのほか、コーヒーチェーン最大手スターバックスが本社を構えます。日本人をはじめアジア系の移住地としても、大人気。
同性愛者の移住が進むほど、リベラルな気風も魅力的。
(出所:Elaine Thompson/AP)
第3位 ワシントンD.C.
・年収15万ドル以上の割合 19.0%
・大卒の割合 51.7%
・人口 61万8777人
→アメリカの首都であり、連邦政府のお膝元となれば当然のランクインです。
第2位 カリフォルニア州サンノゼ
・年収15万ドル以上の割合 22.6%
・大卒の割合 37.4%
・人口 96万8903人
→シリコン・バレーを頂くだけに、IT関連が給与水準を押し上げます。安全度調査でも1位に輝きました。
第1位 カリフォルニア州サンフランシスコ
・年収15万ドル以上の割合 23.4%
・大卒の割合 52.4%
・人口 81万7501人
→ヒッチコック監督の映画「鳥」をはじめ、「タワーリング・インフェルノ」、「ダーティ・ハリー」シリーズ、「48時間」、最近では「プラネット・オブ・ジ・エイプス」最新シリーズなど名画のロケ地としても有名な都市。ワイン産地のナパ・バレーは、全米をはじめ世界を魅了していますよね。企業ではドロップボックス、エアビーアンドビー(Airbnb)、リフト、ピンタレストなどソーシャルメディア関連の注目株が本社を置く事情から、IT関連の雇用も活発であるのも強みです。
(カバー写真:Jim Nix/Flickr)
Comments
ダウ平均、6月利上げを警戒し約300ドル安で引け Next Post:
ニューヨーカーが貯金できない、切実な理由