Atlanta Fed Economic Indicator Looks Quite Awful After Construction Spending.
4−6月期の開幕を告げた米指標は、さえない結果が続きました。
米3月ADP全国雇用者数は20万人の大台を割り込み、米3月ISM製造業景況指数は2013年5月以来の低水準で、米2月建設支出も2ヵ月連続で減少。一連の結果を受け、アトランタ地区連銀が試算する米1−3月期国内総生産(GDP)はこれまでの0.2%増から下方修正されました。遂に、ゼロ成長が見込まれています。NBAでアトランタといえばホークスなんですが、GDP予想はグッとハト派寄りに傾きました。
アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、利上げ開始予想を「6月から9月」で維持。
(出所:Federal Reserve Bank Of Atlanta)
2日公表の米2月貿易収支も、鬼門です。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想平均は412億ドルと、1月以下でした。しかし、2月はドル高加速で輸出がさらに落ち込むリスクが広がります。ムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ主席エコノミストはCNBCに対し「450億ドル超えが考えられる」と指摘した上で、「近い将来500億ドルを突破してもおかしくない」と慎重な見方を寄せていました。この方の米1−3月期GDP予想は、「1.5%付近」です。その他のエコノミスト予想をみるとバークレイズは1.1%増、JPモルガンは1.5%増と2%割れが続きます。
せっかくの冬将軍が去ったのに、景気動向は春霞がかかり不明瞭になってきました。
(カバー写真:Anne G/Flickr)
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