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米新規失業保険申請件数は15年ぶり低水準、シカゴPMIは改善

by • April 30, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1442

Jobless Claims Achieve 15-Year Low, Chicago PMI Rebounds in April.

米新規失業保険申請件数は、4月25日週に26.2万件と市場予想の28.8万件を下回った。前週の29.6万件(29.5万件から修正)以下におさまり、4週ぶりに減少。2月28日週以来の30万件が遠のき、2000年4月以来の低水準を記録している。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は28万3750件と、前週の28万5000件(修正値)から減少。2000年6月3日週以来の低水準を示した4月4日週の28万2500件を視野に入れた。

米新規失業保険申請件数、前週と打って変わって15年ぶり低水準。

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(出所:DOL)

4月18日週までの継続受給者数は225.3万人となり、リセッション後で最低を更新した。被保険者に占める失業者の割合は5週連続で、1.7%。景気回復サイクルで最低を保つ。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州は4月11日週に続きニューヨーク州で8902人増、コネチカット州で1831人増、カリフォルニア州で1343人増となり人口の多い州が並ぶ。他にミシガン州で387人増、バーモント州も212人増が並んだ。一方で減少が目立つ州にニュージャージー州が入り5997人減と、前週の増加分を打ち消している。その他ペンシルベニア州も5566人減、ケンタッキー州も3358人減、テキサス州も2163人減、カンザス州も2030人減だった。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受け「米4月雇用統計のサンプル週に増加したものの、一時的で労働市場の健全を確認した」と指摘。その上で、「米4月雇用統計・非農業部門就労者数は27.5万人増」と予想し、米3月雇用統計からの大幅改善を見込む。

米4月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は52.3と、市場予想の50を上回った。前月の46.3を超え、3ヵ月ぶりに分岐点を回復している。

・新規受注 55.1>前月は42.3
・生産 52.7>前月は49.3
・雇用 54.3>前月は50.3
・仕入れ価格 43.1<前月は45.7、2009年7月以来の低水準

スターン・アジーのリンジー・ピアッツァ米主席エコノミストは、景気回復ペースに慎重な見解を寄せている。成長率は「2015年は4−6月期を含む2四半期は1%台が続き、10−12月期になってようやく2%に達するとみられ、通期では2014年を下回る」公算。シカゴPMIこそ好結果を叩き出したとはいえ製造業の回復遅延のほか、消費者の支出鈍化を挙げた。

——米新規失業保険申請件数が大幅に改善しており、米4月雇用統計の発表前に明るいニュースが届きました。米4月シカゴPMIも分岐点を回復しており、経済指標に好転がみられます。1−3月期の景気鈍化を「一時的」と判断した4月米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文と、整合的な内容となりました。

(カバー写真:Bromford/Flickr)

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