Earnings Roundup : Wendy’s, Sodastream, News Corp, Groupon.
6日の決算発表を振り返ります。ウェンディーズはマクドナルド式の再編計画を発表し、逆行高。ソーダストリームは業績改善が見受けられず売りで反応し、5日引け後に発表されたニューズコープも収入が嫌気されました。追加したグルーポンは収入、見通しが予想以下にとどまり売りで反応しています。
▽ウェンディーズ
ハンバーガーチェ—ン大手が発表した1−3月（第1四半期）決算では、純利益が前年同期比40.7％減の2750万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり利益は0.07ドルで、市場予想の0.05ドルより強い。売上高は10.9％減の4億6620万ドルで、市場予想の4億7560万ドルを下回った。店舗閉鎖が影響している。既存店売上高は3.2％増となり、市場予想の2.5％増を上回った。主力の北米では、3.4％増となる。
2015年の既存店売上高の予想を2.5〜3.0％増とし、従来の3％増から引き下げた。調整済み1株当たり利益は0.33〜0.35ドルで据え置いた。
決算に合わせ、米国とカナダで640店を売却するフランチャイズに計画を発表した。マクドナルドと同じく、現金確保とコスト削減が狙い。2月に発表したカナダでの100店舗とは別に2015年に380店、2016年に260店を予定する。2016年までに直営店の比率を5％に引き下げる方針だ。またオハイオ州にあるベーカリー部門の売却も打ち出した。内容を受け、株価は7.2％も急伸して取引を終えた。
▽ソーダストリーム
家庭用炭酸水メーカーが発表した1−3月（第1四半期）決算では、純利益が前年同期比3倍増の570万ドルだった。為替ヘッジでの利益が寄与している。再編費用など特殊項目を除く1株当たり利益は0.40ドルとなり、市場予想の0.03ドルより強い。営業利益における為替差損は260万ドルで、前年同期とほぼ横ばいにとどまった。調整済み売上高は23.5％減の9130万ドルで、市場予想の1億940万ドルを下回った。再編費用などを除く粗利益率は52.3％で、前年同期とほぼ変わらず。販売・一般管理費は19.5％減の3250万ドルとなり、売上の35.5％を占め前年同期の39.0％から低下した。決算で業績改善の糸口がみえず。株価は引け値で6.7％も落ち込んだ。
地域別の収入は以下の通りで、％は前年比を表す。
＞西欧 13％減の5460万ドル
＞アメリカ大陸 34％減の2280万ドル
＞アジア太平洋 25％減の900万ドル
＞中東欧・中東・アフリカ 45％減の490万ドル
▽ニューズ・コープ
報道・出版大手が発表した1−3月（第3四半期）決算では、純利益が前年同期比52％減の2300万ドルだった。特殊項目を除く調整済み1株当たり利益は0.05ドルとなり、市場予想の0.07ドルより弱い。金利、税金、償却前利益（EBITDA）は7％増の1億6300万ドルで訴訟費用をはじめ為替差損、および住宅情報サイトのムーブ買収に伴う株式報酬収入の拡大が響いた。買収費用を除く場合でも、1％減となる。収入は1％減の20億6200万ドルで、市場予想の21億2000万ドル以下にとどまった。3分の2を占める広告収入の減少に加え、為替差損が響いている。
部門別の収入は以下の通りで、％は前年比を表す。
＞ニュース・情報サービス 9％減の13億5300万ドル
＞書籍出版 14％増の4億200万ドル
＞デジタル不動産サービス 3％増の1億7000万ドル
＞デジタル教育 67％増の2100万ドル
ベディ・シン最高財務責任者（CFO）は、今後も為替差損が業績を圧迫すると予想した。もっとも、1−3月期末に回復の兆しをみせた広告収入など業績に明るい兆しが現れているとも付け加えた。減益・減収決算に反応し、株価は終値で6.3％も沈んだ。
▽グルーポン
クーポン共同購入サイトが発表した1−3月（第1四半期）決算では、純損失が前年同期比62.2％減の1430万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり利益は0.03ドルで、市場予想の0.01ドルより強い。収入は3.0％増の7億5040万ドルとなり、市場予想の8億1220万ドルを下回った。総クーポン購入額は15億5000万ドルで、市場予想の18億6000万ドルに及んでいない。
2015年の収入は31億5000万〜33億ドルを見込み、市場予想の35億3000万ドルに届かなかった。売上の36％を海外に依存するなかで、為替差損が響いたという。 株価は素直に売りで反応、7.6％も急落して引けた。なお同社は、韓国のチケット・モンスター株46％を投資会社KKRなど企業連合に売却することで4月に合意した。
（カバー写真：Latest Vegan News）
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