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MBA住宅ローン申請件数指数は3週連続で低下、輸入物価は下振れ

by • May 13, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1662

Mortgage Applications Decline Again, Import Prices Fall For 10th Straight Month.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、5月8日週に前週比3.5%低下した。前週の4.6%に続き3週連続で下振れしている。足元の2013年の「テーパー・タントラム」を連想させる金利上昇を踏まえ、借換・新規がそろって低下。借換は5.9%低下し、過去4週間で16%も落ち込んでいる。持ちこたえていた新規も0.2%低下し、前週の0.8%の上昇からマイナス圏に突入。ただ前年比は12.3%上昇し、10週連続でプラス圏を保つ。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.00%と、 前週の3.93%から上昇し約2ヵ月ぶりの高水準。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%から14週連続で上振れしている。15年固定金利型(平均)も3.23%と、 前週の3.19%を上回った。FHAのローン金利も3.76%となり、前週の3.70%を超えている。

30年物住宅ローン金利が4%に乗せ、さすがに新規も軟調。

mba
(出所:Bankrate)

申請全体に占める借換の割合は50.9%と、前週の52.5%から低下。金利上昇を背景に借換が後退したため、少なくとも2014年5月以来の低水準を示した。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%割れを保つ。

米4月輸入物価指数は前月比0.3%低下し、市場予想の0.4%の上昇に反し弱い結果となった。前月の0.2%の低下(0.3%の低下から上方修正)と合わせ、ドル高を背景に10ヵ月連続でマイナスをたどる。前年比では10.7%低下し、2009年9月以来で最大の落ち込みをみせた10.9%に近い水準を保った。

前月比での内訳をみると、エネルギーが0.7%の上昇を示し前月の1.2%から鈍化しつつ3ヵ月連続でプラスに。石油を除いた場合は0.4%の低下し、2ヵ月連続でマイナスを示す。前年比では2.3%の低下となり、3月には2.9%の低下と2009年以来で最大の下げ幅を記録していた。食品・飲料が0.9%低下し2ヵ月連続でマイナスだったほか、資本財は0.3%低下し5ヵ月連続でマイナス圏に。産業財は0.2%、消費財も0.1%とそれぞれ2ヵ月連続で低下した。自動車・部品は前月まで3ヵ月連続での低下を経て、横ばいに終わった。

——MBA住宅ローン申請件数指数、やはり金利上昇には逆らえず新規も低下に転じました。米4月小売売上高と米3月企業在庫で消費と在庫投資の下支えへの期待がはく落しつつある一方、住宅投資も好調を維持できるか微妙な情勢です。米4月輸入物価指数は再びマイナス基調へ戻しており、第2四半期入りの経済指標はソフトなトーンで開幕。年内利上げを模索するFedには、頭が痛い数字が並びます。

(カバー写真:Hardware Builder Supply Dealer)

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