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米新規失業保険申請件数は増加も、4週平均は15年ぶり低水準キープ

by • May 21, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1228

Jobless Claims Rise, 4 Weeks Average Stays 15-Year Low.

米新規失業保険申請件数は、5月16日週に27.4万件と市場予想の27.0万件を上回った。2000年4月以来の低水準に近い水準だった前週の26.4万件(26.5万件から修正)から増加。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は26万6250件と、前週の27万1750件(修正値)から減少。2000年4月以来の低水準を記録している。引き続き、2012年5月以来で最悪だった米4月チャレンジャー人員削減予定数とのかい離していた。

米新規失業保険申請件数、4週平均は15ぶり低水準を記録。

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(出所:DOL)

5月9日週までの継続受給者数は221.1万人となり、前週の222.3万人(修正値)を下回り2000年11月以来の低水準を示した。被保険者に占める失業者の割合は7週連続で1.7%を経て、1.6%。1971年以来で最低を更新している。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はジョージア州で1480人増、フロリダ州で1087人増、サウスカロライナ州で891人増、ノースカロライナ州で801人増と、南部の州が揃った。その他、イリノイ州が860人増となる。減少が目立つ州はニューヨーク州で1696人減となり、前週分の増加を完全に相殺。ニューハンプシャー州も726人減、前週分の増加を打ち消し、ウィスコンシン州は605人減、ミズーリ州も322人減だった。

JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、米新規失業保険申請件数こそ増加したものの「4週平均が1973年以来の低水準近くまで減少したほか、継続受給者数、被保険者に占める失業者の割合などそろって顕著な改善を記録しており労働市場の基調は好ましい」との考えを示した。

米4月景気先行指数は前月比0.7%上昇の122.3となり、市場予想の0.3%を上回った。2014年7月以来の高い伸びを達成。前月の0.4%(0.2%から上方修正)に続き、2ヵ月連続でプラスを示す。結果を受け、発表元であるカンファレンス・ボードのエコノミスト、アタマン・オジルディリム氏は1−3月期の鈍化が大寒波など一時的要因と指摘。ただし「経済見通しが大幅改善を示唆しておらず、(季節要因で伸び悩んだ)建設許可が上向いたものの家計関連は抑制されている」とも付け加えた。

——米新規失業保険申請件数は、米5月雇用統計のサンプル週も快調なペースをたどります。4週平均は1ヵ月前の28万5000件から大幅に減少しており、米4月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)に加速のサインが点灯。買収・合併(M&A)、業界再編の波が各セクターを席巻するなかでも、ソーシャルメディアを通じたサービス職(配車サービスのウバー、リフトなど)の増加など雇用環境の変化も重なり労働市場を側面支援しているのでしょう。

(カバー写真:Gvahim/Flickr)

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