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米8月マークイット製造業PMI速報値、約2年ぶり低水準

by • August 21, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2347

August Markit Manufacturing PMI Falls To The Lowest Since October 2013.

米8月マークイット製造業PMI・速報値は52.9となり、市場予想の54.2を下回った。前月の53.8にも届かず、2013年10月以来の低水準。内訳をみると、生産が全体を押し下げており、豪雪の影響が及んだ2014年1月以来の落ち込みを示す。循環的要因に加え、需要見通しに不透明性が高まったとの報告も聞かれたという。新規受注も低下し、輸出の売上が押し下げた。雇用も2014年7月以来の水準へ減速しており、主要項目は軒並み低下している。

伸び悩みを経て、遂に下振れ。
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(出所:Markit)

マークイットのクリス・ウィリアムソン主席エコノミストは結果を受け「成長モメンタムの欠落とデフレ圧力の高まりを示し、9月16−17日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)がハト派寄りになる可能性を加える」との見解を表明。調査対象からは「ドル高が輸出の売上と競争力の低下をもたらし、世界経済の不透明性も顧客の出を抑制しているとの報告も聞かれた」という。エネルギー関連企業の設備投資の減速もあって、製造業活動は厳しい局面を迎えつつあるようだ。

——米7月鉱工業生産が季節調整のゆがみによる自動車の押し上げで回復していたように、やはり製造業活動は決して好調とは言えない状況です。むしろドル高と中国の景気減速株安・人民元切り下げ)も重なり、失速の兆しがみせてきた。アリアンツのモハメド・エラリアン首席経済アドバイザーは20日に「利上げの好機を逸した」とコメントしていましたが、慎重過ぎたために9月利上げどころか年内利上げすら危ぶまれつつあります。

(カバー写真:Lagged2Death/Flickr)

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