Let’s Check October Manufacturing Sentiment From Those Federal Reserve Banks.
米10月リッチモンド連銀製造業景況指数はマイナス1となり、市場予想のマイナス3から下げ幅を縮めた。もっとも2012年12月～2013年1月以来、2ヵ月連続で分岐点割れを迎えている。内訳は以下の通りで、新規受注や平均労働時間での改善が目立った。
・新規受注 0＞前月はマイナス12、2012年8月以来で最低
・出荷 マイナス4、3ヵ月連続の分岐点割れ＜前月はマイナス3
・稼働率 マイナス14、3ヵ月連続で分岐点割れ＜前月は19、2004年4月以来で最低
・在庫／最終財 25、分岐点乗せを維持し4ヵ月ぶり高水準＞前月は21
・雇用 3＝前月は3
・平均労働時間 マイナス5、2ヵ月連続で分岐点割れ＞前月はマイナス12、2009年4月以来で最低
・賃金 17、分岐点乗せを維持で5ヵ月ぶり高水準に並ぶ＞前月は15
・仕入れ価格 0.58％＞前月は0.57％、6ヵ月ぶりの低水準
・販売価格 0.10％の低下、2009年3月以来のマイナス＜前月は0.47％
6ヵ月先見通しは低下が優勢。出荷をはじめ新規受注、稼働率、平均労働時間、賃金、設備投資、仕入れ価格などがそろって下向いた。
——各地区連銀が発表する景況観指数が出揃いましたので、結果発表といきましょう。
・NY連銀製造業景況指数
マイナス11.36＜市場予想はマイナス8.00
マイナス4.5＜市場予想はマイナス2.0
・カンザスシティ連銀製造業景況指数
マイナス1＞市場予想はマイナス9
マイナス12.7＜市場予想はマイナス6.5
各連銀製造業景況指数のうちダラス連銀の低迷は、原油安と整合的。＊ISMのみ右軸
（出所：Bloombergより、My Big Apple）
以上、リッチモンド連銀を含めた市場予想との比較では2勝3敗でした。マークイット製造業PMIを含めれば、3勝3敗となります。ISM製造業景況指数の市場予想は、ブルームバーグによると28日時点で49.7。2012年11月以来で初の分岐点割れが予想されています。少なくとも、米9月耐久財受注に基づけば製造業活動が好転する兆しは見られません。
（カバー写真：Freaktography/Flickr）
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