Jobless Claims Stays Above 27K.
米新規失業保険申請件数は11 月14日週に27.1万件と、市場予想の27.0万件とほぼ変わらなかった。前週の27.6万件を含め、3週連続で27万件台に乗せている。1973年11月24日以来の低水準に並んだ10月24日週の25.6万件から、距離を置いた。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万750件と、1973年12月以来の低水準に至った3週前の25万9250件を上回った水準を保つ。なお米10月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比1.3%減の5万504人と5ヵ月ぶりに減少した。
11月7日週までの継続受給者数は217.5万件と、2000年11月以来の低水準を記録した10月24日週の214.6万件(修正値)を超える水準を継続した。被保険者に占める失業者の割合は8週連続で1.6%となり、1971年以来の最低に並ぶ。
州別で増加が目立ったのはニュージャージー州で2963人増となり、続いてペンシルベニア州が2840人増、前週減少したジョージア州は2455人増だった。原油安が響いたのかテキサス州は2455人増となり、ニューヨーク州は2237人増だった。減少が目立った州はルイジアナ州で632人減、ミシガン州で520人減、2週連続で増加したカリフォルニア州は336人減だった。
▽米10月景気先行指数、前月の低下を打消し
米10月景気先行指数は前月比0.6%上昇の124.1となり、市場予想の0.5%を上回った。7-8月の±0%を経て、7ヵ月ぶりのマイナスへ転じた前月からも、改善。4ヵ月ぶりに高い伸びを示す。内訳をみると、米10月建設許可件数が増加したように建設許可が押し上げたほか、株価の買戻しを背景に株式指数も目覚ましい回復を示す。そのほか米新規失業保険申請件数、消費者見通し、非防衛財受注も堅調。長短金利スプレッドも引き続き高い寄与度を示す。今回は、ISM製造業景況指数のみ低下した。
一致指数は0.2%上昇の113.0となり、5ヵ月連続で上昇。遅行指数は0.2%上昇の119.3だった。
発表元であるカンファレンス・ボードのエコノミスト、アタマン・オジルディリム氏は、結果を受け「米7~9月期国内総生産(GDP)が伸び悩んだものの、経済見通しは改善し続けている」と指摘。その上で「2016年にかけ、拡大モメンタムを保つ」とまとめた。
(出所:COD Newsroom/Flickr)
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