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米12月ダラス連銀製造業景況指数、原油安再燃で7ヵ月ぶり低水準

by • January 4, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1623

Dallas Manufacturing Index Plummets To 7-Month Low.

米12月ダラス連銀製造業景況指数はマイナス20.1 となり、市場予想のマイナス7より悪化した。前月のマイナス4.9からも下げ幅を大きく拡大。原油先物が2009年2月以来の水準へ落ち込むなか、テキサス州など石油生産地を含むダラス連銀の製造業マインドは7ヵ月ぶりの水準へ沈んでいる。項目別では、新規受注や在庫のほか受注伸び率、受注残の落ち込みが激しかったものの、生産や雇用は上向きを示した。内訳は、以下の通り。

生産 13.4、4ヵ月連続で分岐点に乗せ年初来で最高>前月は5.2、3ヵ月連続で分岐点に乗せ年初来で最高
出荷 7.6、4ヵ月連続で分岐乗せ>前月は4.2
新規受注 マイナス8.9、5ヵ月連続で分岐点割れ<前月はマイナス1.6
受注伸び率 マイナス14.3、分岐点割れを継続<前月はマイナス7.3

稼働率 7.8、4ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は5.9
設備投資 1.7、4ヵ月ぶりに分岐点を回復<前月は2.1、3ヵ月ぶりに分岐点を回復
在庫 マイナス8.6、5ヵ月連続で分岐点割れ<前月はマイナス3.4、4ヵ月連続で分岐点割れ

雇用 12.8、4ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は11.6
賃金 20.4、直近で最高となり分岐点乗せを維持>前月は16.0、分岐点乗せを維持
平均労働時間 15.2、2ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は9.9

仕入れ価格 マイナス8.6、5ヵ月連続で分岐点割れ<前月はマイナス5.1、4ヵ月連続で分岐点割れ
販売価格 マイナス15.9、13ヵ月連続で分岐点割れ<前月はマイナス12.1、12ヵ月連続で分岐点割れ

6ヵ月見通しはマイナス1.4となり、前月の7.3以下に終わり8ヵ月ぶりに分岐点割れへ沈んだ。項目別では生産をはじめ新規受注、受注伸び率、出荷、雇用、賃金、平均労働時間、仕入れ価格、販売価格がそろって低下。主要項目では、設備投資のみが上向いた。

——ダラス連銀が出揃ったところで、各連銀が発表した製造業景況指数をおさらいしていきましょう。

NY連銀製造業景況指数
マイナス4.59、5ヵ月連続で分岐点割れ>市場予想はマイナス7

フィラデルフィア連銀製造業景況指数
マイナス5.9、分岐点割れに回帰<市場予想は1

カンザスシティ連銀製造業景況指数
マイナス9、分岐点割れに回帰<市場予想は1

リッチモンド連銀製造業景況指数
6、4ヵ月ぶりに分岐点を回復>市場予想はマイナス1

現状では、分岐点を回復しているのはリッチモンド連銀のみ。
manufacturing
(作成:My Big Apple)

その他の製造業景況指数では、米12月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が42.9となり、市場予想の50はおろか前月の48.7にも届かず。金融危機の衝撃が冷めやらぬ2009年7月以来の水準へ沈み、年初来で7回目の分岐点割れを迎えました。シカゴPMIを合わせると、製造業景況指数の星取表は市場予想ベースで2勝4敗。こうしてみると製造業活動にほのかに見えた改善の兆しは、再び闇に隠れてしまったかのようです。

(カバー写真:Kazue Asano/Flickr)

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