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米新規失業保険申請件数、安定的な推移を継続

by • July 1, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1221

Jobless Claims Stay In The Range.

米新規失業保険申請件数と米6月シカゴ購買部協会景気指数をおさらいしていきます。

米新規失業保険申請件数は6月25日週に26.8万件と、予想の26.7万件とほぼ並んだ。BREXITを受け世界に衝撃が走るなか、4 月23日週以来の低水準だった前週の25.8万件を上回りつつ、足元のレンジを継続している。米労働省は特殊要因を指摘しなかったがジョージア州が推計値とし、30万件割れは69週連続で1973年以来の最長とのコメントを寄せた。4週平均は26万6750件と前週と変わらず。1973年以来で最低を示した4月23日週の25万6000件を上回る水準を保った。

米新規失業保険申請件数、再びレンジ下限へ鞘寄せ。

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(作成:My Big Apple NY)

6月18日週までの継続受給者数は212.0万人と、前週の214.0万人から減少した。被保険者に占める失業者の割合は3週ぶりに1.5%へ低下し、過去最低に並んだ。

6月18日週の州別動向は、以下の通り。

(増加が顕著だった州)
・ニュージャージー 3210人増→教育、輸送/倉庫、宿泊/外食、公共サービスが牽引・コネチカット 2612人増
→教育が牽引
・メリーランド 1240人増
→教育が牽引
・バーモント 540人増
・デラウェア 459人増

(減少が顕著だった州)
・カリフォルニア 9526人減(前週の1万8762人増から反転)→サービスが県委員
・ニューヨーク 2446人減→製造業、宿泊/外食、建設が牽引
・ペンシルベニア 2407人減(前週の6427人増から反転)
→事務/サポート/廃棄処理、宿泊/外食、専門/科学/技術サービス、貿易が牽引
・イリノイ 2074人減
・ジョージア 1758人減(前週の1287人増から反転)

▽米6月シカゴPMI、BREXIT後に2015年1月以来の高水準

米6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は56.8と、市場予想の51.0を上回った。3ヵ月ぶりに分岐点を割り込んだ前月の49.3から改善。原油先物が50ドル台を回復するなか、BREXITにも関わらず2015年1月以来の高水準を果たした。内訳をみると、新規受注が63.2と2014年後半以来の水準へ急伸。生産も分岐点を回復し56.3へ上昇した。ただし、雇用は45.0と、前月の48.3から悪化した。

――米新規失業保険申請件数が低水準で安定的に推移したほか、雇用統計のサンプル週に失業保険受給者数が減少していました。バークレイズは、こうした結果を受け米6月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)につき「前月比17.5万人増」を予想。ブルームバーグ集計のエコノミスト予想平均値18.0万人増を下回ったとはいえ、5月からの大幅改善を見込みます。ただ、米6月シカゴPMIをみると製造業の雇用は引き続き向かい風を受け減少トレンドのリスクに注意したいところです。

(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)

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