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米6月ISM非製造業景況指数、7か月ぶり高水準で雇用も改善

by • July 7, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1888

ISM Service Index Improves, Delivers Good News To Jobs Report.

米ISM非製造業景況指数やマークイットが発表した景況感指数をおさらいしていきます。

米6月ISM非製造業景況指数は56.5となり、市場予想の53.3を上回った。2014年2月以来の低水準だった52.9から改善。ISM製造業景況指数が約1年ぶりの水準へ上振れしたように、英国民投票を挟みながらサービス活動は7ヵ月ぶりの高水準に並ぶ

内訳をみるとビジネス活動をはじめ新規受注などそろって前月を上回った、特に雇用、新規輸出受注に至っては分岐点を回復している。詳細は、以下の通り。

・ビジネス活動 59.5>前月は55.1、6ヵ月平均は57.5
・新規受注 59.9>前月は54.2と直近で最低、6ヵ月平均は57.1
・雇用 52.7>前月は49.7と3ヵ月ぶりの分岐点割れ、6ヵ月平均は51.3

・新規輸出受注 53.0>前月は49.7と4ヵ月ぶりに分岐点割、6ヵ月平均は52.7
・在庫変化 55.5、6ヵ月ぶり高水準>前月は54.0、6ヵ月平均は53.3
・仕入れ価格 55.5、3ヵ月連続で分岐点乗せ<前月は55.6、6ヵ月平均は50.9

▽米6月マークイット製造業PMI確報値、小幅改善も雇用は軟調

米6月マークイット・サービス業PMI確報値は51.4となり、市場予想並びに速報値、前月値の51.3を若干上回った。2月に49.7と債務上限引き上げ及び暫定予算交渉の行き詰まりで政府機関が閉鎖された2013年以来の分岐点割れを意識した後は、辛うじて分岐点乗せを維持している。総合PMIは51.2となり速報値と変わらず。前月の50.9を上回り、2013年10月以来の50割れを回避している。

ISM非製造業景況指数は大きく改善も、マークイットは分岐点割れ手前の状況は変わらず。
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(作成:My Big Apple NY)

クリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受けて「米4~6月期国内総生産(GDP)は1%程度の成長にとどまる可能性が示唆され、前期からの回復は望み薄」と振り返る。ただ雇用については予想外に堅調であるとし、「米6月雇用統計・非農業部門就労者数は15万人増」と予想した。

――米6月ISM非製造業景況指数と米6月マークイット・サービス業PMIをみると、米6月雇用統計が5月分から大きく改善する期待が募ります。前回、ベライゾンのストライキの影響で下押しした通信セクターの増加が予想されるほか、米6月ISM製造業景況指数が約1年ぶりの高水準だったように、原油安やドル高一服を支えに鉱業や製造業関連のセクターも減少幅が縮小する、あるいは増加に転じる可能性を残します。ブルームバーグが集計したエコノミスト予想平均も、6日時点で18.0万人増でした。ただし、BREXITの余波が響いてくるのは7月とみられ、相場への影響は一時的となりそうです。

(カバー写真:Adam Croot/Flickr)

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