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3月は製造業景況指数が低下、トランプ政権への期待剥落の兆し?

by • April 4, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off608

Manufacturing Sentiment Falls, As Trump Euphoria Fades In Stock  Market.

米3月ISM製造業景況指数、米3月マークイット製造業PMI確報値、米2月建設支出をおさらいしていきます。

米3月ISM製造業景況指数は57.2となり、市場予想と一致した。2014年 8月以来の高水準に達した前月の57.7を下回りつつ、7ヵ月連続で分岐点に乗せている。内訳をみると雇用や新規輸出受注、仕入れ価格は上向いた。もっとも新規受注や出荷は低下した。詳細は、以下の通り。

・生産 57.6、7ヵ月連続で分岐点乗せ<前月は62.9と2011年3月以来の高水準、6ヵ月平均は58.6
・新規受注 64.5、7ヵ月連続にて分岐点乗せ<前月は65.1と2014年10月以来の高水準4、6ヵ月平均は59.9
・雇用 58.9、2011年6月以来の高水準で7ヵ月連続にて分岐点乗せ>前月は54.2、6ヵ月平均は54.4

・在庫 49.0、再び分岐点割れ<前月は51.5と19ヵ月ぶりに分岐点乗せ、6ヵ月平均は48.8
・新規輸出受注 59.0、2013年11月以来の高水準>前月は55.0、6ヵ月平均は54.8
・仕入れ価格 70.5、2011年5月以来の高水準>前月は68.0、6ヵ月平均は63.7

・受注残 57.5、2ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は57.0、6ヵ月平均は51.3
・入荷時間 55.9>前月は54.8、6ヵ月平均は54.2

ISMのブラッドリー・ホルコム会長は、結果に対し前月に続き「18業種のうち17業種で拡大した」と説明、しかもその1業種も横ばいだったようで「縮小を報告したセクターはなかった」という。今回は前月から若干低下したが、ホルコム氏は「堅調を維持した」と指摘。上昇を続けた場合は多少の調整が入るもので流れが変わったわけではないとの考えを寄せた。

▽米3月マークイット製造業PMI・確報値、米大統領選前の水準へ回帰

米3月マークイット製造業PMI確報値は53.3と、市場予想の53.5並びに前月の53.4を下回った。2015年3月以来の高水準だった1月の55.0から低下を続け、米大統領選後の上昇を打ち消し2016年9月以来のレベルへ押し返されている。

クリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受け「米大統領選前の水準へ押し戻され、熱気が静まったサインが現れた」と分析する。特に「生産が6ヵ月ぶりの低水準を迎え、見通しから楽観度が後退し、雇用も鈍化した」と指摘。今回の結果は軟化が見られたものの、1~2月が堅調だったため米1~3月期国内総生産(GDP)は「前期比年率2%増」が見込まれるという。

マークイットは低下もISMの雇用は上振れ、米雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の製造業は改善か。

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(作成:My Big Apple NY)

――ISM製造業景況指数とマークイット製造業PMI のヘッドラインはそれぞれ前月から低下し、“トランプ・ユーフォリア”から脱却しつつある可能性を示します。ただし雇用は遅行指標なためか、マークイットでは下振れもISMでは高水準を維持。米新規失業保険申請件数では製造業州での増加を確認し製造業での就業者数が強含むか疑問が残るなか、ISM製造業景況指数VSマークイット製造業PMIと米新規失業保険申請件数は、どちらに軍配が上がるのでしょうか。

▽米2月建設支出、公共が押し下げ予想外の減少

米2月建設支出は前月比0.8%増の年率1兆1,928億ドルとなり、市場予想の1.0%増を下回った。前月の0.4%減(1.0%減から上方修正)から改善、3ヵ月ぶりに増加に転じている。内訳をみると、住宅が1.8%増と5ヵ月連続で増加したものの、非住宅が±0%と横ばいにとどまった。建設支出の前年比は3.0%増と、前月の3.1%増(速報値ベース)を含め増加トレンドを保った。

民間は前月比0.8%増と、前月の±0%から転じた。住宅が1.8%増と5ヵ月連続で増加したほか、非住宅は0.3%減と2ヵ月連続で減少している。公共は0.6%増と、前月の1.9%減を上回り4ヵ月ぶりに増加した。住宅が3.8%増と4ヵ月ぶりに増加に転じたほか、非住宅も0.5%増と3ヵ月連続で減少した後で小幅改善した。

――米2月建設支出は予想以下だったため、前月分が上方修正されたもののバークレイズは米1~3月期国内総生産(GDP)予想を従来の1.4%増から1.3%増へ引き上げました。ただし、アトランタ地区連銀は逆に米2月個人消費などを含めて勘案し従来の0.9%増から1.3%増へ上方修正。いずれにしても、低成長が見込まれていることに変わりありません。

(カバー写真:Chris Devers/Flickr)

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