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ISMとマークイット、3月のサービス業は大統領選挙後の上昇を相殺

by • April 6, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off553

ISM Service Index And Markit PMI Slashes Gains After Presidential Election.

ISM非製造業景況指数、マークイットが発表した3 月の景況指数をおさらいしていきます。

米3月ISM非製造業景況指数は55.2となり、市場予想の57並びに2015年10月以来の高水準を達成した前月値の57.6を下回った。2016年10月以来の低水準となり、大統領選挙後の上昇を完全に相殺している。医療保険制度改革(オバマケア)撤廃・代替案への移行をめぐり共和党内で足並みがそろわず採決が撤回され、税制改革やインフラ投資への期待が剥落した影響か、サービス業のセンチメントは勢いを失っている。

18業種別では16業種が拡大を報告、逆に不動産、貸出・リースの2業種のみが縮小した。項目別動向ではビジネス活動をはじめ新規受注、雇用、新規輸出受注がそろって上向いた。ただ米1月消費者物価指数や米1月PCE価格指数が上振れした一方で、仕入れ価格は前月から低下している。詳細は、以下の通り。

・ビジネス活動 58.9<前月は63.6と2011年2月以来の高水準、6ヵ月平均は60.4
・新規受注 58.9<前月は61.2と2015年8月以来の高水準、6ヵ月平均は59.1
・雇用 51.6、7ヵ月ぶり低水準<前月は55.2と3ヵ月ぶりの高水準、6ヵ月平均は53.6
・新規輸出受注 62.5、2006年10月以来の高水準>前月は57.0、6ヵ月平均は55.5
・在庫変化 48.5<52.0と分岐点を回復、6ヵ月平均は50.7
・仕入れ価格 53.5、1年ぶりの低水準に並ぶ<前月は57.7、6ヵ月平均は56.3

▽米3月マークイット非製造業PMI確報値、速報値から下方修正

米3月マークイット非製造業PMI確報値は52.8と、速報値の52.9から下方修正され市場予想の53.1にも届かなかった。2015年11月以来の高水準だった1月の55.6をピークに、前月の53.8からも低下。2016年9月以来の水準へ鈍化し、米大統領選挙後の上昇を完全に打ち消している。製造業と合わせた総合指数は53.0と、速報値の53.2から下方修正された。前月の57.6 も下回り、2016年10月以来の水準へ下振れしている。

クリス・ウィリアムソン主席ビジネス・エコノミストは、速報値から下方修正された結果を受け「1~3月期の成長が比較的控え目となる可能性を示し、同国内総生産(GDP)は前期比年率1.7%増」と見込んだ。前月の予想値である2.5%から下方修正している。またビジネス見通しから楽観度が後退したため、「米3月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)は2016年10月以来の水準へ鈍化するのでないか」と予想した。米3月ADP全国雇用者数の結果と、正反対となる見通しを示した格好だ。

ISMとマークイット、3月は共に下振れ。

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(作成:My Big Apple NY)

――非製造業景況指数はISMとマークイットそろって大統領選後の上昇を巻き戻し、雇用も鈍化しています。米3月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)は現時点で18.0万人増と予想されていますが、大統領令で軍以外の政府機関の新規採用を停止したため政府が足を引っ張る可能性も。3月半ばには、北東部を中心に積雪に見舞われた影響もあり、米3月ADP全国雇用者数の勢いを引き継ぐかは微妙と言えるかもしれません。

(カバー写真:Dolapo Falola/Flickr)

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