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米5月貿易赤字は小幅増も、Q2GDP見通し下方修正導く

by • July 7, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off550

U.S. Trade Deficit Edges Up, Q2 GDP Estimates Revised Down.

米5 月貿易収支は465.07億ドルの赤字となり、市場予想の463億ドルを上回った。前月の475.85億ドル(476.17億ドルから修正)を2.3%下回る。原油関連を除く貿易赤字は403.18億ドルと、前月の421.41億ドル(421.85億ドルから修正)から改善した。

内訳をみると、輸出が前月比0.4%増(3ヵ月ぶりに増加)の1,920.78億ドルと2015年7月以来の高水準だった。輸入は0.1%減(3ヵ月ぶりに減少)の2,385.35億ドルで、赤字縮小を促している。

輸出増・輸入減で5月の赤字は縮小。

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(作成:My Big Apple NY)

国内総生産(GDP)の算出に使用されるインフレを除いた実質ベースのモノの赤字は、628.36億ドルだった。前月の638.20億ドル(635.49億ドルから修正)を下回った。

なお2016年の貿易赤字はモノ・サービスを合わせて国際収支ベースで前年比0.4%増の5025.52億ドルで、2012年以来で最大を示した。商品市況の下落を背景に輸入が1.9%減の2兆7,116億ドルだったものの、ドル高を背景に輸出が2.3%減の2兆2,094億ドルだったため赤字が膨らんだ。2015年の貿易赤字は前年比4.6%増の5,315億ドルと、2012年以来で最大を記録した。モノの貿易赤字は米国勢調査局ベースで1.5%減の7,343.32億ドルとなる。

5月の輸出内訳をみると、モノは前月比0.2%増と3ヵ月ぶりに増加した。消費財と自動車が前月の減少分を打ち消している。一方で食品/飲料、産業財が弱い。

(増加項目)
・消費財 5.6%増、過去5ヵ月間で3回目の増加>前月は4.3%減
・自動車 4.9%増、過去5ヵ月間で2回目の増加>前月は4.1%減
・サービス 1.0%増、過去5ヵ月間で5回目の増加<前月は0.3%増

(減少項目)
・食品/飲料 5.1%増、過去5ヵ月間で4回目の増加<前月は6.5%増
・産業財 1.2%増、過去5ヵ月間で4回目の増加>前月は3.3%減
・資本財 1.0%減、過去5ヵ月間で3回目の減少<前月は±0%

輸入の内訳をみると、モノは0.3%減と3ヵ月ぶりに減少した。原油価格が伸び悩むなか、量ベースでのエネルギー関連輸入は14.0%増と前月の11.1%減から転じている。金額ベースでも、上昇に転じた。エネルギー製品を除いたモノの輸入は0.6%減と、前月の2.3%増を含め3ヵ月ぶりに減少した。項目別では産業財と資本財以外、全て減少した。

(増加項目)
・資本財 2.4%増、過去5ヵ月間で3回目の増加>前月1.8%増
・産業財 0.2%増、過去5ヵ月間で3回目の増加>前月は3.3%減

(減少項目)
・自動車 2.4%減、過去5ヵ月間で3回目の減少<前月は2.2%減
・食品/飲料 0.6%減、過去5ヵ月間で3回目の減少<前月は3.3%増
・消費財 2.9%減、過去5ヵ月間で2回目の減少<前月は4.0%増

国別でのモノの貿易収支動向をみると、中国への赤字は前月比14.4%増の316.08億ドルと3ヵ月連続で増加し2016年8月以来の水準へ膨らんだ。日本への赤字も11.3%増の57.99億ドルと3ヵ月ぶりの高水準欧州全体への赤字額は3.1%増の150.34億ドルと、2ヵ月連続で増加し2016年7月以来の水準を示した。欧州のうち英国との貿易収支は4.29億ドルの黒字と4ヵ月連続で黒字となり、前月比57.2%拡大した。

主な原油輸出国への貿易収支は、輸入量が拡大したため赤字拡大が優勢。メキシコに対する赤字額は15.8%増の72.91億ドルと前月から増加に転じた。石油輸出国機構(OPEC)への貿易収支も36.2%増の14.72億ドルの赤字と、5ヵ月連続で赤字を計上しつつ4ヵ月ぶりに赤字を拡大小させた。一方で、カナダへの貿易赤字は10.5%減の14.61億ドルと、赤字幅が縮小しつつ8ヵ月連続で赤字となっている。

以下は、今回の貿易収支における輸出と輸入の内訳のほか各国ごとのモノの貿易収支動向。貿易赤字は中国や日本、そして北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国で増加しており、トランプ政権が再交渉で姿勢を強化させる要因となるか懸念されます。その他、輸出や輸入を含めた動向は以下の通り。

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(作成:My Big Apple NY)

――今回、輸出が増加した背景としてJPモルガンのジェシー・エドガーソン米エコノミストは「スマートフォンの需要増加」を挙げていました。もっとも、貿易赤字は引き続き高水準にあり、アトランタ地区連銀は米4~6月期GDP予測値を従来の3.0%増から2.7%増へ下方修正。米4~6月期GDPは米1~3月期から改善が期待されるものの、当初期待された4%成長は遠くなりました。

(カバー写真:Louis Vest/Flickr)

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