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米8月NFIB中小企業楽観度、2004年以降で3番目の高水準

by • September 13, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off762

NFIB Small Business Optimism Hits Highest In 7 Months.

米8月NFIB中小企業楽観度指数は105.3となり、市場予想の104.8を上回った。前月の105.2を超え、2004年12月以来の高水準だった1月の105.8に接近している。なお同指数は、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する労働市場情勢指数(LMCI)に含まれる。

発表元である全米独立企業盟(NFIB)のウィリアム・ダンケルベルグ主席エコノミストは、結果を受け「中小企業オーナーは足元で長期的な投資を行い、新たな機械や機器、施設、テクノロジーに振り向けており、8月の結果がトレンドとなるか注視している」と振り返った。債務上限引き上げやハリケーン“ハービー”の災害救済基金引き上げで合意する前、かつ北朝鮮問題がクローズアップされるなかでも、センチメントは高水準を保つ。

楽観度指数と経済見通し、そろって再び上向き。

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(作成:My Big Apple NY)

内訳をみると、13項目中プラス圏にのせた項目は2016年11~17年7月まで10項目だったが、今回は11項目へ増えた。これまでマイナス圏を保った「在庫満足度」がプラスに転じている。そのほか前月を上回った回答は「「設備投資を拡大した」、「賃金」、「売上の拡大を予想」、「事業拡大に良いタイミング」など。逆に「賃上げ見通し」が2ヵ月連続で低下し、「採用見通し」も1999年以来の高水準を果たした前月を下回り、求人数も前月以下となるなど労働市場関連が軟調だった。以下は、項目ごとの変化。

「経済がより良くなる」37%=前月は37%、6ヵ月平均は38%
「設備投資を拡大した」32%>前月は28%、6ヵ月平均は29%
「求人件数」31%<前月は35%、6ヵ月平均は32%
「賃金」28%>前月は27%、6ヵ月平均は27%
「事業拡大に良いタイミング」27%>前月は23%、6ヵ月平均は23%

「売上の拡大を予想」27%>前月は22%、6ヵ月平均は21%
「採用見通し」18%<前月は19%と1999年以来で最高、6ヵ月平均は17%
「賃上げ見通し」15%<前月は16%、6ヵ月平均は17%
「販売価格の引き上げ」9%>前月は8%、6ヵ月平均は6%
「在庫を増加させる」2%<前月は5%、6ヵ月平均は3%
「在庫満足度」2%>前月は−2%、6ヵ月平均は−3%

「信用状況が緩和する」−3%>前月は−4%、6ヵ月平均は−4%
「黒字トレンドにある」−11%<前月は−10%、6ヵ月平均は−10%

NFIB、ISMとは正反対の結果に。

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(作成:My Big Apple NY)

――米8月NFIB中小企業楽観度指数は、税制改革の詳細がまだ不透明であるにも関わらず、2004年12月以降で3番目の高水準を遂げました。米株が最高値を更新し金利が低下するなかで、資金調達も比較的容易で中小企業のセンチメントを押し上げたようです。中小型株指数のラッセル2000は7月25日から8月21日にかけ一時7%下落し調整入り局面が迫ったものの、影響は限定的米4~6月期国内総生産(GDP)改定値がトランプ米大統領の成長目標の3%を達成するほど米経済が堅調で、センチメント下支えしているようです。

トランプ政権の政策実現性に批判を寄せるメディアが多いものの、中小企業オーナーの間ではまだまだ支持が高い。CNBCが4月17~28日に実施した調査では、中小企業オーナーでの米大統領支持率は平均61%と、当時の全米水準(リアルクリアポリティクス調べ)である40%前半を大きく上回ります。

地域別では、西北中央部(アイオワ、カンザス、ミネソタ、ミズーリ、ネブラスカ、ノースダコタ、サウスダコタ)、南大西洋部(デラウェア、DC、フロリダ、ジョージア、メリーランド、ノースカロライナ、サウスカロライナ、バージニア、ウェストバージニア)でトランプ支持率が高く、信頼感指数も高水準

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(作成:My Big Apple NY)

トランプ政権が目指す税制改革に不透明性が残るとはいえ、中小企業オーナーが寄せる米大統領への信頼は厚い。彼らの支持がある限り、センチメントは力強さを維持するのでしょう。

(カバー写真:Yelp Inc./Flickr)

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