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米8月CPIが上昇、市場で12月利上げ観測再燃

by • September 15, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off994

As Consumer Prices Accelerate, Market Restarts To See December Rate-Hike.

8月の消費者物価指数、生産者物価指数をおさらいしていきます。

米8月消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%の上昇となり、市場予想の0.3%を上回った。前月の0.1%を含め2ヵ月連続で上昇、伸び率は1月以来の力強さを示す。月末にかけハリケーン“ハービー”の影響でガソリン価格が上昇した影響からエネルギーが2.8%上昇し、4ヵ月ぶりにプラスへ反転。ガソリンが前月の±0%から急伸し6.3%となり、エネルギーを押し上げた。エネルギー情報局(EIA)によると、ガソリン平均価格は8月末に時2.685ドルと2014年12月以来の水準へ高騰していた。一方で、食品・飲料は0.1%の上昇となり、3ヵ月ぶりにプラスへ転じた。

CPIコアは前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。前月まで4ヵ月連続で0.1%の伸びに、終止符を打っている。項目別では、サービスが0.3%上昇し5ヵ月連続でプラスを示した。帰属家賃が0.3%上昇しプラス圏を維持したほか、公益費が0.1%上昇し3ヵ月ぶりにプラスに転じ、かつ家賃が0.4%へ上向いた結果、住宅が0.5%の上昇と少なくとも10年間で最高の伸びを記録した。さらに、ガソリン価格の急伸を手掛かりに輸送も1.4%上昇、4ヵ月ぶりに大きく上昇に転じた。娯楽は0.2%上昇、前月から鈍化しつつ2ヵ月連続でプラスに。その他の伸びは限定的で、医療費と服飾は0.1%上昇にとどまる。一方で、教育は2ヵ月連続で0.1%低下した。航空運賃は1.0%低下し、前月の0.7%の上昇から反転。中古車が0.2%の低下と7ヵ月連続でマイナスを示し、新車は±0%とマイナス基調から脱却するにとどまった。

CPIは前年比で1.9%上昇し、市場予想の1.8%や前月の1.7%を上回り3ヵ月ぶりの水準を回復した。コアCPIは市場予想の1.6%を超え1.7%上昇、4ヵ月連続で2015年5月以来の低水準となる。

CPI、エネルギーと住宅以外は伸び悩み。

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(作成:My Big Apple NY)

▽米8月PPI、コアと合わせ改善

米8月生産者物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇し、市場予想の0.3%を下回った。2016年8月以来のマイナスに転じた前月の0.1%の低下から改善、4ヵ月ぶりの伸びを示す。8月はハリケーン“ハービー”の影響で8月末にガソリン価格が2014年末以来の高値へ激しく振れた影響を受け、エネルギーが3.3%の上昇となり4ヵ月ぶりにプラスに転じ全体を押し上げた。PPIコアは前月比0.1%上昇、市場予想の0.2%に届かなかったものの5ヵ月ぶりにマイナスへ落ち込んだ前月の0.1%低下から回復した。

内訳をみると、財は0.5%上昇し、前月の0.1%の低下から反転、4ヵ月ぶりの強い伸びとなった。エネルギーは3.3%上昇し押し上げた。食品は1.3%低下、3ヵ月ぶりにマイナスに落ち込んでいる。サービスは0.1%上昇、前月の0.2%の低下から改善した。

PPIは前年同月比で2.4%上昇し、市場予想の2.5%を下回った。12ヵ月連続でプラスとなり、前月の1.9%を超え4ヵ月ぶりの水準を回復。コアPPIは市場予想の2.1%以下の2.0%の上昇となったが、前月の1.8%を上回り3ヵ月ぶりに2%台へ切り返した。

PPI、コアともに前月を上回る水準に。

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(作成:My Big Apple NY)

JPモルガンのマイケル・フェローリ米主席エコノミストは、CPIの結果を受け「住宅関連を除いたCPIは前月比0.1%の上昇にとどまる」と指摘した。住宅関連は家賃も0.4%上昇しており、夏休み中という事情もあってシェアリングが押し上げた可能性は否定しづらく、今後変動が激しくなる余地がありそうだ。住宅関連を除くインフレは全般的に軟調で、新車販売台数が前年割れを続けるなか「自動車は0.1%低下し、7ヵ月連続でマイナスだった」という。従って米8月コアPCEデフレーターにつき、「前月の1.4%から1.3%」へ鈍化すると予想。9月19~20日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では低インフレの懸念が後退すると見込むものの、インフレが底打ちしたと認識していないようだ。

――インフレ上昇の兆しを見せたとはいえ、PPIでみるとエネルギーの押し上げ効果が大きく、CPIでは民泊などシェアリング・エコノミー需要が絡んだ特殊要因ではないとも言い切れず。しかしながら、FF先物はインフレの上向きに反応し12月織り込み度が上昇しています。

12月利上げ確率、約1週間前には31%まで低下もCPI発表後の14日に46.8%まで上昇。

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(作成:My Big Apple NY)

マーケットは移り気なもので、インフレ圧力の高まりを受けて12月の利上げに準備する状況です。Fedにとっては朗報ですが、賃上げを確認できるまで安心できません。

(カバー写真:Kathrin & Stefan Marks/Flickr)

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