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米11月小売売上高、ホリデー商戦を追い風に大幅増

by • December 15, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off1686

Retail Sales Jump On Strong Holiday Spending In November.

米11月小売売上高は前月比0.8%増と、市場予想の0.3%増を上回った。前月の0.5%増(0.2%増から上方修正)を超え、3ヵ月連続で増加した。米11月新車販売台数は減速したものの、ホリデー商戦が好調で消費を盛り上げた。自動車を除いた場合は1.0%増と、市場予想の0.6%増を上回った。前月の0.4%増(0.1%増から上方修正)を含め、5ヵ月連続で増加した。国内総生産(GDP)の個人消費のうち約4分の1を占めるコントロール小売売上高(自動車、燃料、建築材、外食などを除く)は前月比0.8%増となり、前月の0.4%増を超え5ヵ月連続で増加した。

小売売上高、前年比では小売売上高のコントロールはレンジ超え。

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(作成:My Big Apple NY)

内訳をみると、主要13カテゴリー中で11項目がプラスとなり前月の10項目から増えた。ホリデー商戦開幕早々、ブラック・フライデーなどオンライン売上高が過去最高を更新したように、非店舗の伸び力強い。新型iPhone Xを一因に、電気製品も好調。ガソリン価格の上昇を背景に、ガソリン・スタンドも大幅に増加した。一方、米11月新車販売台数が減速したため自動車のみ減少。一般小売は、ホリデー商戦が追い風とならず横ばいにとどまった。項目別の詳細は、以下の通り。

(プラス項目)
・ガソリン・スタンド→2.8%増>前月は0.3%増、6ヵ月平均は1.8%増
・非店舗(オンライン含む)→2.5%増<前月は0.4%減、6ヵ月平均は0.7%増
・電気製品→2.1%増>前月は1.2%増、6ヵ月平均は0.4%増

・建築材/園芸→1.2%増>前月は0.1%減、6ヵ月平均は1.1%増
・家具→1.2%増<前月は1.8%増、6ヵ月平均は0.7%増
・スポーツ用品/書籍/趣味→0.9%増<前月は1.7%増、6ヵ月平均は0.3%増

・外食→0.7%増>前月は0.4%増、6ヵ月平均は0.3%増
・服飾→0.7%増=前月は0.7%増、6ヵ月平均は0.4%増
・ヘルスケア→0.4%増<前月は1.3%増、6ヵ月平均は0.4%増

・食品/飲料→0.2%増<前月は0.5%増、6ヵ月平均は0.3%増
・雑貨→0.1%増>前月は0.1%減、6ヵ月平均は0.2%増

・一般小売→±0%<前月は0.1%増、6ヵ月平均は0.4%増
(*百貨店は±0%<前月は0.1%増、6ヵ月平均は0.2%増)

(マイナス項目)
・自動車/部品→0.2%減<前月は1.2%増、6ヵ月平均は0.8%増

――11月はホリデー商戦が奏功し、裁量消費が力強さを示しました。アトランタ地区連銀は、米10~12月期実質GDP成長率予測値を従来の2.9%増から3.2%増へ上方修正してきました。バークレイズなどエコノミストは2.5%増付近の成長を見込むものの、経済指標は13年ぶりとなる3期連続の3%成長となるシグナルを点灯させ続けています。

(カバー写真:Gene Han/Flickr)

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