Blue Hour in San Francisco

2015年版:全米で一番、リッチになれる都市は?

by • March 9, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off5239

Top 10 U.S. Cities You Should Live To Become Rich.

アメリカといえば2008年に金融危機を引き起こしてから約7年を経て、世界各国の中央銀行が競って緩和策を講じる傍ら2006年以来の利上げに踏み切ろうとする国。成長率では2014年7−9月期に5.0%増を遂げ、国内総生産(GDP)第1位の国として威力を見せつけます。投資資産が100万ドル(約1億2000万円)というミリオネアの数はもちろん、純資産が10億ドル(約1200億円)以上のビリオネアの数で世界一をひた走るだけあって、離婚訴訟では毎月の養育費として100万ドルを求められるツワモノが現れるのもむべなるかな。

そんなアメリカで、最もリッチになれる確率が高い都市はどこなのでしょうか?米国勢局の米国地域社会調査で明らかになった結果を元に、年収15万ドル(約1800万円)に占める人口に占める割合を通してマーケットウォッチが教えてくれます。都市別なだけに、2012年の全米州別ランキングとは大いに様相を異にしておりました。

第10位 コロラド州デンバー
・年収15万ドル以上の割合 11.0%
・大卒の割合 42.9%
・人口61万9297人
→自然の宝庫であり、春夏秋冬スポーツが満喫できるせいか肥満率が低くて有名マリファナの娯楽向け使用も合法になりました。

第9位 テキサス州オースティン
・年収15万ドル以上の割合 11.1%
・大卒の割合 45.6%
・人口 83万6800人
→映画「ローラーガールズ・ダイアリー(Whip it!)」では憧れの街として描かれ、テキサス州の割にコンサバ風を吹かせていません。かつてはMTVの「リアル・ワールド(Real World)」の舞台にも選ばれました。

第8位 カリフォルニア州ロサンゼルス
・年収15万ドル以上の割合 11.3%
・大卒の割合 31.1%
・人口 383万人
→ハリウッドを抱える映画産業の聖地は、大卒の割合が低くても関係ありません。

第7位 ニューヨーク州NY市
・年収15万ドル以上の割合 12.7%
・大卒の割合 34.5%
・人口 827万人
→いわずとしれた世界金融のメッカでありファッション、芸術、エンターテイメント、グルメの中心地。LAと同じく大卒率は低くとも、一攫千金の夢が広がります。

第6位 マサチューセッツ州ボストン
・年収15万ドル以上の割合 13.0%
・大卒の割合 43.9%
・人口 62万9182人
→ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)が並ぶケンブリッジ市近郊とあって全米・世界から有数の頭脳が集まり、バイオ関連企業の多さも群を抜く。またフィデリティ、ボストン・コンサルティング、ベイン・アンド・カンパニーなど大手企業も並び、所得水準の高さはNYやLAを凌ぎます。

第5位 カリフォルニア州サンディエゴ
・年収15万ドル以上の割合 14.8%
・大卒の割合 41.7%
・人口 132万人
→LAに次ぐカリフォルニア州の大都市なだけでなく、映画「トップ・ガン」の舞台だったように海軍関連の基地を数多く揃えます。

第4位 カリフォルニア州シアトル
・年収15万ドル以上の割合 16.2%
・独身の割合 57.4%
・人口 62万4681人
→西海岸沿いという地の利を活かし卸売コストコ、百貨店ノードストロームのほか、コーヒーチェーン最大手スターバックスが本社を構えます。日本人をはじめアジア系の移住地としても、大人気。

同性愛者の移住が進むほど、リベラルな気風も魅力的。
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(出所:Elaine Thompson/AP)

第3位 ワシントンD.C.
・年収15万ドル以上の割合 19.0%
・大卒の割合 51.7%
・人口 61万8777人
→アメリカの首都であり、連邦政府のお膝元となれば当然のランクインです。

第2位 カリフォルニア州サンノゼ
・年収15万ドル以上の割合 22.6%
・大卒の割合 37.4%
・人口 96万8903人
→シリコン・バレーを頂くだけに、IT関連が給与水準を押し上げます。安全度調査でも1位に輝きました。

第1位 カリフォルニア州サンフランシスコ
・年収15万ドル以上の割合 23.4%
・大卒の割合 52.4%
・人口 81万7501人
→ヒッチコック監督の映画「鳥」をはじめ、「タワーリング・インフェルノ」、「ダーティ・ハリー」シリーズ、「48時間」、最近では「プラネット・オブ・ジ・エイプス」最新シリーズなど名画のロケ地としても有名な都市。ワイン産地のナパ・バレーは、全米をはじめ世界を魅了していますよね。企業ではドロップボックス、エアビーアンドビー(Airbnb)、リフト、ピンタレストなどソーシャルメディア関連の注目株が本社を置く事情から、IT関連の雇用も活発であるのも強みです。

(カバー写真:Jim Nix/Flickr)

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