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スウェーデン、追加利下げを行いQE規模も300億SEKへ拡大

by • March 18, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2622

Sweden Cuts Key Interest Rate To New Record Low, Hints At Currency Intervention.

スウェーデンの中央銀行、リクスバンクは臨時会合で追加利下げを断行し量的緩和(QE)規模の拡大を決定しました。世界金融緩和ラッシュの深化をみせています。今回の会合で、政策金利はスイスとデンマークのマイナス0.75%に次ぐマイナス幅に。中銀預金金利のマイナス金利でいえばデンマークやスイス、欧州中央銀行(ECB)に並ぶ措置となります。

リクスバンクは、政策金利であるレポ金利を15bp引き下げマイナス0.25%に引き下げました。2月にマイナス金利を導入してから、連続でして利下げに踏み切っています。QEの規模も従来の100億スウェーデンクローナ(SEK)から、300億SEK(約4140億円、32億ユーロ)へ拡大を発表。声明文では「海外経済と原油価格には大いなる不透明性が依然くすぶり、債券市場と為替市場、特に対ユーロで非常に変動が激しい」と指摘。SEK高が今後も続けば、「上昇しつつあるインフレが腰折れする場合がある」と分析し、「低インフレが長期的に継続するだけでなく賃上げ圧力も後退する」との見方を示しています。

今回は、追加利下げとQE規模拡大だけでなく一段の支援策も発表しています。追加利下げやQE規模の拡大に加え、企業への貸出プログラム、為替介入の可能性も点灯させました。

決定を受け、BNPパリバのエコノミストであるコリン・バーミンガム氏は臨時会合での決定に対し「SEKの一段高を警戒し先手を打った」と指摘します。成長やインフレが多少、改善したとしても「緩和スタンスを変更しないとのメッセージを送った」と主張。その上で、短期的にSEK高が加速すれば「追加策を講じるだろう」と予想していました。次回予定する金融政策決定会合は、4月28日となります。

(カバー写真:Hans Nerstu/Flickr)

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