Earnings Roundup : Ralph Lauren, Cisco Systems, JCpenney.
13日の決算を振り返ります。ラルフ・ローレンは為替差損がたたり、華麗なる決算とはいきませんでした。シスコ・システムズは業績改善を示しつつ、株価は下落で反応。JCペニーは見通しが好感されたかと思いきや、楽観的との烙印を押されたのか時間外取引で買い先行後に売りに転じています。
▽ラルフ・ローレン
寄り前に発表した服飾ブランド大手が発表した1−3月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比19.0%減の1億2400万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は1.41ドルと、市場予想の1.32ドルより弱い。為替変動を除けば1.69ドルで、前年同期の1.68ドルを若干ながら上回る。売上高は1.1%増の18億4800万ドルながら、市場予想の19億600万ドルに届かず。為替差損を除いた場合は7%増となり、特にオンライン売上高は米国だけでなく全ての地域で2桁の伸びを達成していた。
2015年度(2016年3月終了)の売上高は、為替変動を除くベースで5%増とし、為替差損で4.5%の押し下げを見込むため、市場予想の1%増を下回る公算だ。設備投資は4〜5億ドルを予想。4−6月期の売上高は為替変動を除くベースで横ばいを見込むものの、為替差損で6%押し下げられるという。同社は決算に合わせ、自社株買いプログラムを5億ドル引き上げた。 株価は3.0%で取引を終えた。
NY市ミッドタウンにできたレストランは盛況だった様子ですが・・。
(出所:Michigan Avenue)
▽シスコ・システムズ
ネットワーク機器メーカーが引け後に発表した2−4月(第3四半期)決算では、純利益が前年同期比11.9%増の24億4000万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり利益が0.54ドルとなり市場予想の0.53ドルより強い。売上高は5.1%増の121億4000万ドルで、市場予想の120億5000万ドルを超えた。スイッチング・システムが6%増、ルーティング機器も4%増と支えている。
5−7月期は、売上高につき1〜3%増を見込みレンジ中央値は市場予想の2%増に並んだ。特殊項目を除く1株当たり利益は0.55〜0.57ドルとし、こちらも市場予想と一致している。なお同社は4日、約20年にわたり最高経営責任者(CEO)を務めたジョン・チェンバーズ氏の後任にワールドワイド ・オペレーション担当上級副社長のチャック・ロビンズ氏が就任すると発表した。7月26日付けで着任する。時間外取引で、株価は一時0.5%下落した。
▽JCペニー
中低所得者層向け百貨店大手が発表した2−4月(第1四半期)決算では、純損失が前年同期比52.7%減の1億6700万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり損失は0.57ドルとなり、市場予想の0.76ドルより小さい。売上高は2%増の28億5700万ドルで、市場予想とほぼ一致。既存店売上高は3.4%増となり、同社予想の3.5〜4.5%増に届かなかった。
2015年度(2016年1月末終了)の既存店売上高は4〜5%増とし、従来の3〜5%増から上方修正。金利・税・償却前利益(EBITDA)は6億ドルとの見通しを示し、市場予想の5億4060万ドルを上回った。また粗利益率も1〜1.5%上昇すると見込み、従来の0.5〜1.0%から引き上げている。フリーキャッシュフローも、ブレークイーブンを予想した。なおマイク・ウルマン最高経営責任者(CEO)は8月で退任し、後任にはホーム・デポの取締役だったマービン・エリソン社長が就任する予定だ。時間外取引で株価は一時1.5%の上昇を経て、0.8%安へ転じた。
(カバー写真:Reuters)
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