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14日の決算ラウンドアップ:コールズ、チルドレンズ・プレイス、シェイクシャック

by • May 14, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2461

Earnings Roundup : Kohl’s, Children’s Place, Shake Shack.

14日の決算を振り返ります。コールズは売上と既存店売上高が予想以下にとどまり大幅安を迎え、チルドレンズ・プレイスは見通しを引き上げたものの、減収が意識され前日終値を上下する展開。米4月雇用統計では賃金の伸び悩みを確認したほか米4月小売売上高も失望的で、小売セクターに明るい兆しは見えません。一方で、米4月小売売上高でガソリン価格下落の恩恵を受けていることが浮き彫りとなった外食セクターは堅調。13日引け後に発表されたシェイクシャックは、売上や見通しを背景に上昇しています。

▽コールズ

格安百貨店が発表した2−4月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比1.6%増の1億2700万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.63ドルと、市場予想の0.55ドルより強い。ケビン・マーシャル最高経営責任者(CEO)は、増益に対し「支出の抑制と利益率の改善」を一因に挙げている。売上高は1.3%増の41億2300万ドルと、市場予想の41億9000万ドルを下回った。既存店売上高は1.4%増と前年同期の3.4%増から改善した半面、市場予想の2.6%増には届かず。粗利益率は36.9%と、前年同期の36.8%から小幅上昇している。株価は一時12%も急落した。

▽チルドレインズ・プレイス

子供服小売大手が発表した2−4月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比14.7%増の1560万ドルだった。再編費用など特殊項目を除く1株当たり利益は0.83ドルとなり、市場予想の0.82ドルより強い。売上高は1.2%減の4億490万ドルながら、市場予想と一致した。既存店売上高は0.7%増となり、4四半期連続で増加。客足と支出額ともに改善したという。

2015年度(2016年1月末終了)は、店舗閉鎖など再編計画が奏功し1株当たり利益を3.30〜3.45ドルを見込み従来レンジから0.15ドル引き上げた。アナリスト予想平均の3.43ドルも上回っている。5−7月期の1株当たり損失は0.32〜0.36ドルとし、中央値は市場予想の0.34ドルに並んだ。株価は序盤に2.0%の下落を経て持ち直し、一時0.2%高へ転じた。

▽シェイクシャック

グルメハンバーガー大手が前日引け後に発表した1−3月(第1四半期)決算では、純損失が1270万ドルだった。前年同期の110万ドルの黒字から赤字に転換しており、1月に実施した新規株式公開(IPO)費用が圧迫している。IPOなど特殊項目を除く1株当たり利益は0.04ドルで、市場予想の0.03ドルより強い。売上高(レストラン店舗・ライセンス収入含む)は56.3%増の3780万ドルとなり、市場予想の3400万ドルを上回った。そのうちハンバーガー・チェーン店舗での売上高は59.2%増の3600万ドル。既存店売上高は11.7%増となり、店舗数の拡大もあって前年同期の3.9%増から加速した。週当たり平均売上高は7.2%増の8万9000ドルで、値上げやメニューの拡大、ラスベガスやシカゴを中心とした店舗の好業績を挙げている。

2015年の売上高見通しは1億6100万〜1億6500万ドルとし、従来の1億5900万〜1億6300万ドルから引き上げた。市場予想のレンジ上限に並ぶ。既存店売上高は1〜5%増を予想。年内には少なくとも10店舗、海外でのライセンス契約店舗を英国や中東で5店舗オープンさせる計画だ。2016年には、東京を皮切りに日本でも展開する予定である。決算を素直に好感し、株価は一時6%近く急伸した。

(カバー写真:Drew XXX/Flickr)

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