Jobless Claims Drop To 255,000, Lowest Level Since 1973.
米新規失業保険申請件数は、7月18日週に25.5万件と市場予想の27.9万件を大きく下回った。前週の28.1万件からも減少し、1973年11月24日週以来の低水準を示現。米労働省は今回、特殊要因を挙げなかったもののプエルトリコが推計値となっていた。4週平均は27万8500件と前週の28万2500件を下回り、3週ぶりの低水準。もっとも、2000年4月以来の低水準を記録した5月16日週の26万6500件(修正値)は超えたままだ。なお米6月チャレンジャー人員削減予定数は、再び上向きを示した。
米新規失業保険申請件数、継続受給者数とそろって確実に減少。
7月11日週までの継続受給者数は220.7万人と、前週の221.6万件から減少。2000年11月以来の低水準を迎えた6月20日週の220.4万人(修正値)へ接近した。被保険者に占める失業者の割合は前週に続き1.6%となり、1971年以来の最低に並ぶ。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はニューヨーク州で1万5639人と3週連続で上振れしている。他にペンシルベニア州が入り5639人増、ジョージア州は4075人増、イリノイ州は3890人増、テネシー州は3681人増だった。減少した州は前週に増加したミシガン州が5035人減、ニュージャージー州は3722人減と2週連続で減少したほか、マサチューセッツ州も3722人減、ロードアイランド州も1232人減だった。
JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、結果を受けて「労働市場の活力を表す」と指摘。ただ、この時期は自動車工場の閉鎖をはじめ季節要因でボラティリティが高くなる事情もあり「今回の数字を重視すべきではない」とも釘を刺した。
▽米6月景気先行指数、市場予想を超え4ヵ月連続でプラス
米6月景気先行指数は前月比0.6%上昇の123.6となり、市場予想の0.2%を上回った。2014年7月以来の高い伸びを達成した前月の0.8%(0.7%から下方修正)に届かなかったとはいえ、4ヵ月連続でプラスを示す。一致指数は0.2%上昇の112.5となり、3ヵ月連続で上昇。遅行指数は0.7%上昇の117.6だった。
景気先行指数で最も寄与した項目は、米6月住宅着工件数で明らかになったように建設許可で0.22%だったほか、長短金利差も0.25%。平均消費者見通しも0.08%、信用先行指数も0.07%となる。米6月ISM製造業景況指数が課題を残すように、ISM新規受注は0.01%と小幅に上昇。米新規失業保険申請件数と平均労働時間は横ばいとなり、株価はマイナス0.02%だった。
発表元であるカンファレンス・ボードのエコノミスト、アタマン・オジルディリム氏は、結果を受け「景気先行指数が上方トレンドをたどっており、経済見通しを明るくさせている」とコメントした。
(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)
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