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米11月NFIB中小企業楽観度指数、5ヵ月ぶり低水準

by • December 9, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2086

NFIB Optimism Index Hits Lowest In 5 Months.

米連邦準備制度理事会(FRB)の労働市場情勢指数に含まれる米11月NFIB中小企業楽観度指数は94.8となり、市場予想の96.4を下回った。前月の96.1にも届かず。42年平均の98以下の水準を維持したものの、2014年3月以来の低水準を示した6月の94.1を超える水準は確保した。

発表元である全米独立企業盟(NFIB)のウィリアム・ダンケルベルグ主席エコノミストは、雇用に着目し「事業拡大へのエネルギーは全く感じられない」とのコメントを寄せた。

NFIB中小企業楽観度指数、ISMと歩調を合わせてきました。
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(出所:My Big Apple NY)

内訳をみると、12項目中プラス圏にのせた項目は前月の7項目から6項目へ減少。今回は「売上が拡大する」がマイナス圏に落ち込んだ。その他「雇用を増加させる」が横ばいで、「設備投資を拡大する」は前月以下に。一方で「賃金を引き上げる」と「販売価格の上昇」のみ、前月値を上回った。マイナス圏にある「経済がより良くなる」、「黒字トレンドにある」、「在庫満足度」はそろって悪化した。以下は、項目ごとの変化。

「求人件数」27%→前月の27%と変わらず、6ヵ月平均は27%

「設備投資を拡大する」25%→前月の26%から低下、6ヵ月平均は25%「賃金を引き上げる」20%→前月の17%から上昇、6ヵ月平均は15%

「事業拡大に良いタイミング」12%→前月の13%から低下、6ヵ月平均は11%
「雇用を増加させる」11%→前月の11%で変わらず、6ヵ月平均は11%
「販売価格の上昇」3%→前月の2%から、6ヵ月平均は3%

「在庫を拡大させる」0%→前月の0%で変わらず、6ヵ月平均は0%

「売上が拡大する」−1%→前月の4%から悪化、6ヵ月平均は4%
「経済がより良くなる」−7%→前月の−4%から悪化、6ヵ月平均は−6%
「在庫満足度」−6%→前月の−4%から悪化、6ヵ月平均は−5%
「信用状況が緩和する」−4%→前月の−5%から改善、6ヵ月平均は−5%
「黒字トレンドにある」−19%→前月の−16%から悪化、6ヵ月平均は−17%

——NFIB楽観度指数は8月後半の世界同時株安や中国発の世界景気減速懸念を乗り越え下げ渋っていましたが、遂に力尽きたのか鈍化の兆しが現れました。2008年時点で中小企業はGDPの46%を担うだけに、雇用や設備投資に影響を及ぼすリスクが点灯したと言えそうです。

(カバー写真:Internet Association/Flickr  )

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