Three In Four American Workers Have Had “Horrible Bosses”.
米国で、10月16日は「上司の日」でございます。
普段からお世話になっている上司に、感謝の気持ちを表す日・・・かと思いきや、オンライン求人会社モンスター・ドットコムがその日に合わせてリリースした調査結果は、正反対の内容でした。上司をどう思うかとの質問に対し、何とアメリカ人労働者のうち76%、すなわち4人のうち3人が「ストレスを感じる」と回答していたのです。
映画「モンスター上司(Horrible Bosses)」は、フィクションだからこそ面白かった?
(出所:IMDB)
最も煙たがられる存在は「自身の昇進重視の上司」で26%、次いで「マイクロマネジメントな上司」が17%となり、「能力不足の上司」が15%と続きます。
逆に、上司を「指導者」としてリスペクトする労働者は19%、5人に1人という結果でした。これは多いと読むのか、少ないと受け取るのか・・・。
就職・転職向けSNSのリンクトインも、同様に「上司の日」に興味深い調査を発表しています。「『上司』を理由に転職した経験がある」との回答は全体の35%を占め、転職を検討する背景に「マネジメントの存在」を挙げた回答は15%でした。モンスター・ドットコムの調査と比較して、マイルドな数字となっています。それもそのはずで「たった1人の上司のために今の仕事を失いたくない」、「今より待遇が改善するか不透明」と現状維持を望む声が少なくないのですよ。この考えこそ、以前にご紹介したFOBOそのものですね。
リンクトインの調査でも、上司あるいはマネジメントに不満を感じる理由が紹介されています。1位は「目標が定かでなく、頻繁に変更される」で20%、2位は「マイクロマネジメント」で12%、3位が「よそよそしい」、「専門スキル開発プログラム不足」でそれぞれ11%でした。
上司の日だというのに、労働者目線の調査結果が並んでしまいましたので、最後に人の上に立つこの方の言葉で締め括らせて頂きます。著名な実業家であり、NBAのダラス・マーベリックスのオーナーとして知られるマーク・キューバン氏によれば、優秀な部下は「聡明なだけでなく、学習能力があるだけでなく、上司のストレスを軽減できる人物」だとか。ストレス・フリーでありたいのは、上司も部下も同じということですね。
(カバー写真:Starlit Beaches/Flickr)
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