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米10月NAHB住宅市場指数は鈍化、米9月鉱工業生産は回復

by • October 16, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off1822

Builder Confidence Ends Four-Month Of Consecutive Increase, Industrial Production Picks Up.

米10月NAHB住宅市場指数は54となり、市場予想および前月の59を下回った。2005年11月以来の高水準から、5ポイントも失速。3ヵ月ぶり低水準を示す。

内訳をみると、一戸建て現況指数が57と前月の63から6ポイントも大幅低下。一戸建て見通し指数も64と前月の67を下回り、それぞれ景気回復サイクルで最高から鈍化している。見込み客指数も前月の47を下回り、41と3ヵ月ぶり低水準だった。

地域別での見込み客指数をみると、4地域そろって低下。前月は2地域で上昇していた。今回は中西部が前月から8ポイントも大きくて以下して53となったほか、西部も7ポイント下回り54。住宅市場の規模が全米で最も大きい南部も、前月の63から59へ下押しした。北東部は40となり、3ヵ月ぶり低水準となる。

発表元である全米ホームビルダー協会(NAHB)のケビン・ケリー会長は、結果に対し「50台半ばの水準は、緩やかな住宅市場の回復の沿う」と特に慎重スタンスをにじませなかった。デビッド・クロウ主席エコノミストも。「9月に2005年以来で最高を達成しており、今回の低下は想定の範囲内」と指摘。さらに「住宅ローン金利が過去最低近くにあり、雇用も堅調で、ペントアップ需要も大いに期待できるため住宅市場は成長を続けるだろう」と予想する。9月に明らかにした「住宅市場は信用のひっ迫に加え、原材料の価格上昇、木材をはじめ用地、人材などの不足が足かせとなる」との見解から、楽観寄りへシフトした。

〜米9月鉱工業生産、自動車以外の製造業など全般的に好調〜

米9月鉱工業生産は前月比1.0%増と、市場予想の0.4%増より強い結果だった。7ヵ月ぶりに減少した前月の0.2%減(0.1%減から下方修正)を上回っている。設備稼働率も、市場予想の79.0%を超え79.3%。前月の78.7%(78.8%から下方修正)よりも強く、79%台を回復した。

製造業が0.5%増と、前月の0.5%減を相殺。自動車を除いた場合も0.6%増となり、前月の±0%から増加に転じている。自動車は1.4%減で、前月の7.0%減に続き弱い。公益は3.9%増となり、前月の1.2%増につづきプラスを維持。特に電力が4.5%増と押し上げている。鋼業も1.8%増と全体を支えた。バークレイズは結果を受け、米7−9月期国内総生産(GDP)の予想を3.0%増で据え置いた。

米9月新車販売台数は、好調だったんですけどね。
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(出所:Bloomberg)

以上、米鉱工業生産はホッとひと息つきたくなる内容でした。ただし米10月NY連銀製造業景況指数が6ヵ月ぶり低水準で、米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も雇用が前月から約9ポイント低下しています。米10月NAHB住宅市場指数も他の住宅指標に追いつき上昇に歯止めを掛けており、米景気の拡大ペースは前日公表されたベージュブックの通り「穏やかかつ緩やか」にとどまっています。

(カバー写真:Washington Post)

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