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ティファニー、既存店売上高は堅調でホリデー商戦の希望の星に

by • November 25, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off3233

Tiffany Misses Estimates, Yet Same-Store Sales Shine.

世界中の女性の憧れ、ティファニーが寄り前に8—10月(第3四半期)の決算を発表しました。純利益は前年同期比50.6%減の3830万ドル。4億ドル相当の長期債務の早期償還分6096万ドル、1株当たり47セントにより、利益が大幅縮小しています。早期償還の費用などを除く調整済み1株当たり利益は76 セントと、市場予想の77セントに届かず。売上高は5.3%増の9億5960万ドルとなり、市場予想の9億6900万ドルを下回りました。

為替の変動を除く売上高は、7%増でした。地域別は、以下の通り。

米国大陸 10%増の4億5900万ドル
欧州 9%増の1億1400万ドル
その他 28%増の3000万ドル
アジア・太平洋 2%増の2億4300万ドル
日本 12%減の1億1300万ドル

はい、日本が消費税増税の爪痕を大きく残し売上を圧迫していました。アジア・太平洋は中国の贅沢禁止令と香港の民主化デモの影響から、伸びは小幅にとどまります。

既存店売上高は為替変動を除くベースで4%増と、市場予想の3.7%増を上回りました。地域別は、以下の通り。

米国大陸 11%増
欧州 2%増
その他 35%増
アジア・太平洋 3%減
日本 6%減

粗利益率は59.5%と、前年同期の57%から上昇。販促・一般経費が10%増加したものの、営業利益率も17.6%と前年同期の16.9%を上回っています。

2014年通期(2015年1月末終了)の1株当たり利益は4.20—4.30ドルで維持し、市場予想の4.34ドルを下回りました。売上高は5−9%増の42億3300万−43億9390万とし、従来の6−9%増から下限を下方修正。市場予想は43億6000万ドルでした。

ホリデー商戦前、マーケティング戦略を強化。
tiffany
(出所:Tiffany)

——以上、日本をはじめアジア地域が不振が業績の足を引っ張っていました。ただし、株価は史上最高値を更新。アメリカの好調ぶりを際立たせる内容で、見通しが市場予想に届かなくともホリデー商戦に輝きを増す期待が膨らんだかたちです。高級ブランドは失望を誘う決算が相次いでいただけに、希望の星として存在感をみせつけました。

(カバー写真:Adweek)

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