Bocuse d'Or

ボキューズ・ドール2015、アメリカ代表が悲願のメダル獲得

by • January 28, 2015 • Latest News, Restaurant ReviewsComments Off6476

Team USA Wins The First Medal At Bocuse d’Or.

1月27—28日開催の一大イベントといえば、ウォールストリートにとっては米連邦公開市場委員会(FOMC)。でも、料理人にとっては、ボキューズ・ドールでした。

ボキューズ・ドールと言えば、フランスが生んだ料理の鉄人ポール・ボキューズ氏が立ち上げ1987年に開幕した国際フランス料理コンクール。2年おきにリヨンで開催され、1位から3位までにメダルを授与することから”食のオリンピック”あるいは”料理人のワールド杯”などの称号で知られております。出場枠は、たった24カ国。世界各地域の予選を勝ち抜いた兵のみが戦うことができる、料理人にとって夢の舞台でございます。

5時間半という限られた時間で指定された肉と魚の食材を使い、各国のオリジナリティを盛り込みながら技を競うコンクールと聞けば、1993年に放映を開始しバラエティ番組の真骨頂を築いた”料理の鉄人”の臨場感を思い出さない方はいないでしょう。もしかしたら、ボキューズ・ドールにヒントを得たのでしょうか?

華麗なるテクニックは、アートの領域に達する。
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(出所:Bocuse d’Or)

日本人のこれまでの成績はというと、メダル受賞者は2013年大会に出場した浜田統之さんのみ。2013年と言えば、ミシュランの三ツ星レストランが28軒を数え、フランスの28軒を超え世界一の座に輝いた年でもありましたね。

では、今年はというと・・・はい、アメリカ代表が悲願のメダル獲得を果たしました。

出場者は、フィリップ・テシアー氏とアシスタントはスカイラー・ストローバー氏。テシアー氏は”ザ・フレンチ・ランドリー(The French Laundry)”のエグゼクティブ副料理長とくれば、ピンときた方もいらっしゃるでしょう。そうです、アメリカのフレンチ料理界の重鎮、トーマス・ケラー氏の弟子なんですね。ケラー氏自身も満を持して監督の役割と思しきプレジデントとして参戦した甲斐あって、見事銀メダルを手に入れました。これまでアメリカの最高成績は6位でしたから、大いに雪辱を果たしたと言えるでしょう。しかも今年は、二つ星へ降格したはいえ長らく名店として愛される”ダニエル(Daniel)”のダニエル・バルー氏も駆けつけたといいますから、心意気を感じさせます。

銀メダルをかけ、星条旗とともに勝利の一枚。テシアー氏は左から2番目。
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(出所:Instagram/Eater)

ボキューズ・ドールで銀メダルの栄誉を勝ち取ったフィリップ・テシアー氏の腕を試したい方は、ぜひカリフォルニア州ナパ・バレーにある”ザ・フレンチ・ランドリー”を訪れてみて下さい。トーマス・ケラー氏がニューヨークに構える”パ・セ(Per se)”ならフルコースで310ドルですが、”ザ・フレンチ・ランドリー”なら295ドルと若干お得ですよ。ちなみに、”ダニエル”なら225ドルとなっております。

ボキューズ・ドールの金メダルは、ノルウェー代表のØrjan JOHANNESSEN氏。銅メダルは、スウェーデン代表のTommy Myllymäki 氏でした。はい、アメリカ以外はスカンジナビア勢で占めました。歴代の勝者をみてもフランスを除きデンマークを含め北欧勢が目立ちます。今回メダリストに輝いたノルウェーとスウェーデンの両者ともボキューズ・ドールの常連のようですし、卓越した技と強靭なメンタルに加えバイキング魂こそ勝利の原動力だったり?

(カバー写真:Bocuse d’Or)

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