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MBA住宅ローン申請件数指数、金利上昇を背景に8週ぶり反落

by • September 9, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1340

Mortgage Applications Fall For The First Time In 8 Weeks.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、9月4日週に前週比6.2%低下し430.8となった。8週ぶりに低下している。借換が9.9%低下の1713.4と、前週(16.8%の上昇)から大幅にマイナスへ反転。前年比では50.5%上昇し、前週の34.4%に続く高い伸びを維持した。新規は0.9%低下の205.0と、3週ぶりに低下。ただし前年比では41.4%上昇し前週の25.1%から上げ幅を広げ、27週連続でプラス圏を保った。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.10%と、前週の4.08%から上昇。ただし、2014年12月以来の高水準をつけた6月26日週の4.26%以下の水準を保つ。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは、29週連続で上振れした。15年固定金利型(平均)も3.34%と、 前週の3.30%から低下。FHAのローン金利も3.90%となり、前週の3.87%を下回った。

30年物住宅ローン金利、ローカル(NY州)に続き全米も上振れ

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(出所:Zillow)

申請全体に占める借換の割合は56.9%と、前週の58.7%から上昇。とはいえ2009年6月以来の低水準となった7月3日週の48.0%から、切り返した水準を保つ。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。一方で全体に占める変動金利型の割合は6.9%と、前週の7.5%から大幅上昇。金利上昇を背景に、2014年10月以来の高水準から転落した。

MBAのマイク・フラントーニ主席エコノミストは、結果を受けて「住宅ローン借り手は、ジャンボ・ローン(41万7000ドル、5000万円以上の融資)を含め金利上昇に敏感であることを確認した」と振り返った。

——MBA住宅ローン申請件数指数は、米8月雇用統計を挟んだレーバーデーの3連休前に金利上昇を受けて低下に転じました。7週続伸した反動とはいえ、借換を中心に金利動向に神経質な様子。足元で成長をけん引中の住宅市場、仮にFedが9月に利上げすればペースダウンしかねません。米銀にとって利上げは利ざや拡大というメリットを享受する期待が高まる半面、諸刃の剣と言えそうです。

(カバー写真:MissMessie/Flickr)

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