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米新規失業保険申請件数、前週から増加もレンジ下限をキープ

by • November 6, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2118

Jobless Claims Rise Though It Stays In The Low Range.

米新規失業保険申請件数は10月31日週に27.6万件と、市場予想の26.2万件を上回った。前週の26.0万人増を超え、1973年11月24日以来の低水準に並んだ10月24日週の25.6万件から増加をたどる。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は26万2,750件と、1973年12月以来の低水準に至った前週の25万9,250件から増加した。なお米10月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比1.3%減の5万504人と5ヵ月ぶりに減少した。

10月24日週までの継続受給者数は216.3万件と、2000年11月以来の低水準を記録した前週の214.6万件(修正値)から増加。被保険者に占める失業者の割合は6週連続で1.6%となり、1971年以来の最低に並ぶ。

米新規失業保険申請件数、継続受給者数合わせて低水準。
joblessclaims
(出所:DOL)

州別で増加が目立ったのは、カリフォルニア州で2,269人増だったほかニューヨーク州も1,853人増となる。ペンシルベニア州は1,351人増、ニュージャージー州も1,323人増と人口の多い州が並ぶ。イリノイ州も1,243人増だった。一方で、減少した州はミシガン州の2,600人減をはじめ、サウスカロライナ州は1,181人減、ケンタッキー州も214人減と続いた。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受けて「労働市場の改善に鈍化傾向がみられるため米10月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の予想を15.0万人増」とした。なおブルームバーグの市場予想は米雇用統計・NFPにつき18.5万人増、失業率は5.1%となる。

(カバー写真:Pioneer Library System/Flickr)

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